ハミルトンはなかなかベッテルを捕まえられずリヤタイヤのオーバーヒートに苦しみながらも、32周目のケメルストレートでDRSを使い、インを守るベッテルをアウトから抜き去った。
ボッタスにも詰め寄られたベッテルは、33周目にピットインしてソフトに履き替えてボッタスの18秒後方に戻り、ここから挽回を狙う。
後方では34周目にソフトを履いているクビアトとアルボンがミディアムのリカルドを抜いて7番手・8番手に浮上。アルボンはターン8から9へサイドバイサイドでアウトから見事に抜き去った。アルボンはさらに37周目のケメルストレートでクビアトを抜いて7番手へ上がった。
その後方のガスリーはミディアムを履いており、リカルドの攻略に苦戦。その間にソフトを履くジョビナッツィに抜かれてしまった。ジョビナッツィは38周目にリカルドも抜いて9番手に上がった。苦戦していたガスリーも翌周のケメルストレートエンドでリカルドを抜いて10番手に入った。
レース終盤に入りルクレールは中団グループのトラフィックに引っかかったこともあってペースが伸び悩み、ハミルトンが一気にギャップを縮める。
残り1周で1.5秒を切り、ターン10ではジョビナッツィがタイヤバリアにクラッシュする事故が起きるが、ルクレールは何とかそのポジションを守り切って待望の初優勝を挙げた。2位には0.981秒差でハミルトン、3位ボッタス、ベッテルはファステストラップを記録したもののボッタスに13.837秒届かず4位に終わった。
中団グループトップの5位を走行していたノリスは最終ラップに入ったところでパワーを失ってストップ。最終ラップにペレスをオーバーテイクしたアルボンが5位でフィニッシュすることに成功した。
7位にはクビアト、8位は最終ラップのターン5でガスリーを抜いたヒュルケンベルグ、ガスリーは9位入賞、最終ラップの2台リタイアで10位にストロールという結果になった。