「われわれとしては、今週末に投入したスペック4のPUが問題なく機能し、多くのデータを収集できました。ここからさらに分析を進め、今後のレースにつなげていきたいと思います」
それはベルギーGPでのレース中の走行データからもわかる。レース中の最速ラップは全体の5番手だが、最高速はルノーのニコ・ヒュルケンベルグの時速321.7kmに次ぐ時速321.4kmだった。またセクタータイムでもアルボンはセクター1は4位、セクター2と3は5位と安定した速さを見せていた。
ただし、課題も残った。それはスタートだ。5番手からスタートしたマックス・フェルスタッペンは、こう説明した。
「最悪のスタートだった。リアクションが良くなく、さらにクラッチをリリースしたらホイールスピンを喫した」
もし、スタートで出遅れていなければ、1コーナーでのキミ・ライコネン(アルファロメオ)との接触も回避できていただろう。そうなっていれば、「優勝争いは無理だっただろうが、ボッタスやセバスチャン(・ベッテル)とレースしていたはず」
次戦イタリアGPは、レッドブル・ホンダにとって決して相性が良いサーキットではない。しかし、もしフェルスタッペンのマシンにスペック4が搭載されれば、フェラーリやメルセデスと決して戦えないわけではない。そのことを、この日のアルボンはスパ-フランコルシャンで証明していたように思う。
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