「今回の黒白旗は、その場で起きたことが理由で表示された。私にしてみれば非常に単純だ。先週末にスパでピエールが受けたときとまったく同じだ。旗はその目的を達したということだ」
メルセデス代表のトト・ウォルフは、今後F1で黒白旗の使用頻度が増えることへの懸念を表明した。ホイール・トゥ・ホイールの局面において、ドライバーたちが逆にこれまでよりも勝手に走るようになってしまうからだという。だがマシは、それは心配のしすぎだと考えている。
「彼らがさらに危ない走りをするようになるとは思わない」
「彼らはもう少し状況を良く見ることになるだろう。ただし彼らは境界線上にいるので、一線を越えて危険な行為に出ることは比較的容易だとも言える。黒白旗が再導入されて、これまでのところ実際にふたつのインシデントで使われ、機能したことを見る限り、私にはその目的が果たせているように思える」
「しかし、あらゆるインシデントは個別にその内容を見定めていかなければならない。すべてのケースを一般化し、ひとつの傾向として集約することは不可能だと思う。1件1件を、しっかりと見ていくことが大切だ」
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