そんな中、ホンダはベルギーGPからイタリアGPの予選までトラブルフリーだった。イタリアGPのレースでクビアトがオイル漏れが起因となるトラブルによってリタイアしたが、エンジンそのもののトラブルである可能性は低く、残る3台が問題なく走りきったことからも、最新スペックに原因があるとは考えにくい。深刻な問題ではないと考えていいだろう。

 昨年はスペック3が投入されたのは、ロシアGPだった。今年はそれより約1カ月早い段階でスペック4が投入されている。つまり、今シーズンのホンダのPU開発は、ここまで順調に進んでいると考えていい。

 さらに昨年のスペック3は実戦でオシレーション(共振)に悩まされて、なかなか本来の性能を発揮することができなかったのに対して、今年はフェルスタッペンのエンジンのセンサーが、ある一定の状況下でプロテクションモードに入るという不具合に見舞われたものの、スペック4に起因すると考えられるトラブルは起きなかった。これは、ベンチテストでの精度が昨年よりも向上していることを意味する。

 もちろん、まだフロントランナーたちとのギャップは残されているものの、昨年まで見えなかったその背中が、いまは見えるところまで近づいていることも間違い事実。今回投入されたスペック4は、今シーズン残りの戦いでの活躍が楽しみな存在というだけでなく、来シーズンへ向けた開発という点でも心強い存在として、ベルギーGPとイタリアGPを疾走していた。

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
■ホンダF1辛口コラム ベルギー&イタリアGP編:2連戦でライバルに太刀打ちできなかった厳しい現実

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