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F1 ニュース

投稿日: 2019.09.29 22:16
更新日: 2019.09.30 03:13

F1ロシアGP決勝:ワンツー体制の跳ね馬が不運の共倒れ。VSC活かしたハミルトンが逆転勝利でホンダ勢は鈴鹿につながる好走

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F1 | F1ロシアGP決勝:ワンツー体制の跳ね馬が不運の共倒れ。VSC活かしたハミルトンが逆転勝利でホンダ勢は鈴鹿につながる好走

 レースは4周目に再開。ベッテルがレースをリードし、1秒後方にルクレール、ハミルトンは2秒のギャップを開けて走る。フェラーリはポジションのスワップをドライバーに指示するが、ベッテルは「いつでも抜けるんだからあと2周待とう」と提案する。それでもチームはスワップするように指示するが、両者の間には1.5秒のギャップがあり、さらにファステスト連発で周回を重ねるベッテルは「もっと背後に近付いてくれ」とすぐには譲らない。

 15周目、それまでベッテルが更新し続けてきたファステストラップをハミルトンが塗り替え、ルクレールとの差を3秒から縮めていく。首位ベッテルと2番手ルクレールの差は3.8秒まで広がる。フェラーリがルクレールにプッシュを指示する一方で、メルセデスAMGはミディアムタイヤのデグラデーションが小さいため当初の予定よりも15周も引っ張ると伝える。

 フェルスタッペンは8周目にペレス、12周目にノリスをパスして6番手へ。中団グループトップのサインツとのギャップをじわじわと縮めていき、17周目のターン2でパス。この時点で前のボッタスとのギャップは19.1秒まで開いている。

 16周目にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)がピットインしてソフトタイヤからミディアムタイヤへ。しかし他車は追随しない。20周目になってようやくノリスがピットインし、こちらもミディアムへ。翌21周目にはサインツもピットインを済ませ、3.6秒を要したもののノリスの前でコース復帰を果たした。

2019年F1第16戦ロシアGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2019年F1第16戦ロシアGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 22周目、フェラーリはルクレールを先にピットインさせ、ベッテルはステイアウトさせることでアンダーカットによって順位の入れ換えを画策する。ベッテルは26周目にピットインし、ピット作業が3秒かかりルクレールの後方でコースに戻った。その直後、ターン14の立ち上がりでMGU-K(運動エネルギー回生システム)を失いコースサイドに緊急ストップ。これでバーチャルセーフティカー(VSC)が出てこの間にメルセデスAMG勢がピットイン。ピットタイムロスを大幅に削減したことでハミルトンがルクレールの前に出てトップ浮上を果たした。

 さらにジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がターン8でブレーキを失いクラッシュしたことでセーフティカー導入となり、これでルクレールもピットインしてメルセデスAMG勢と同じソフトタイヤに交換することを決断。ボッタスの先行は許したが、同じ条件で3番手に。


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