●不気味な”ピンクメルセデス”
昨シーズン型のメルセデスマシンと瓜二つなその容姿から”ピンクメルセデス”と揶揄されるレーシングポイントのマシンRP20。
予選ではセルジオ・ペレス、ランス・ストロール両名がQ3まで進出。ペレスはレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンと同タイムの1分03秒868で6番手を奪取。
決勝レースのペースも安定しているとすれば、今シーズンの表彰台ラッシュも夢ではないかもしれない。
The clock couldn't separate @alex_albon and @SChecoPerez in #AustrianGP qualifying on Saturday ⏱
Albon takes P5 as he set his time first#F1 pic.twitter.com/vB4OeQpV4d
— Formula 1 (@F1) July 4, 2020
Ohhh yeeeaaahhh! That'll do very nicely! ?
Great job guys, great job! ??#WeRaceAsOne #AustrianGP #F1 pic.twitter.com/Kc5oDpqHmf
— BWT Racing Point F1 Team (@RacingPointF1) July 4, 2020
●初予選を終えて/ニコラス・ラティフィ
今シーズン唯一の新人F1ドライバーでウィリアムズのニコラス・ラティフィ。土曜午前に行われたフリープラクティス3回目では1コーナーでスピンし、クラッシュ。
予選出走が危ぶまれるも、懸命の修復作業により無事コースイン。「限界に挑戦し、それを探ることが唯一の学習方法だ」と前向きなコメントを残した。
チームメイトのジョージ・ラッセルは1000分の3秒差で予選17位。マシンには昨シーズン以上のポテンシャルが秘められていることを予感させる。決勝ではどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。
●ラストアタックは「芝刈り」/バルテリ・ボッタス
予選3回目。1度目のアタックで暫定トップタイムを記録したボッタスは残り2分、最後のアタックに向かう。
しかし気合いが空回りしたかターン3でオーバーラン。勢いそのままターン6付近の芝生エリアまでマシンを進める。
そんなボッタスに対しメルセデスは「大丈夫か? 他のドライバーを巻き込まないように。(ダニエル・)リカルドがアタック中だ。コース復帰は安全に、安全に」と無線で指示。
するとボッタスは「ああ、芝刈りをしに来ただけなんだ」と反応。
これに対しメルセデスは「OK。コース復帰できるよ、コース上には誰もいない。ピットに戻るんだ」と冷静に対処。続けて「ああバルテリ、もしステイアウトを望むなら、チェッカーフラッグが出たら、グリッドに進んでくれ。きみがポールポジションだ」と告げる。
「YES! みんな、ありがとう!」とボッタス。ユーモアたっぷりなラストアタックとなった。