前戦ベルギーGPのフェラーリは、予選ではシャルル・ルクレール13番手、セバスチャン・ベッテル14番手にとどまった。ただしポールポジションとの比率を見ると、他のサーキットより決してひどいわけではない。バルセロナ、ブダペストに比べると、むしろその値は小さいほどだった。
それでも13、14番グリッドしか取れなかったのは、空力効率が悪く、パワー面でも非力なSF1000にとって、スパ・フランコルシャンは厳し過ぎるレイアウトだったからであろう。エンジンパワーに劣ることが、一番のハンデキャップだったのは確かである。しかし同じパワーユニットを搭載するハースやアルファロメオに先行されたのを見ても、問題がPU(パワーユニット/エンジン)だけでないのは明らかだ。ちなみに1年前のベルギーGPとの予選タイム比較では、遅くなっているのはフェラーリだけだった。