投稿日: 2020.09.03 14:43
更新日: 2020.09.10 19:31
更新日: 2020.09.10 19:31
F1技術解説ベルギー編:王者メルセデスの大がかりなアップグレード。気流最適化目指し新バージボード導入
翻訳・まとめ 柴田久仁夫
Kunio Shibata
2020年シーズンここまでの7戦で6勝を挙げ、独走体制を築いているメルセデス。しかし開発の手を緩めることはまったくなく、ベルギーGPの初日フリー走行に大がかりな空力アップデートを投入した。まずは、控えめな変更部分から見ていこう。
イギリス人エンジニアのマイク・エリオットが率いる同チームの空力開発部門は、フロントノーズ付け根のウイングレットを大きく前後に伸ばした(下の写真の黄色矢印参照)。このパーツの役割はノーズ脇を流れる気流を整え、さらに小さな渦流(ボーテックス)を起こして、表面から剥離させないことだ。