30周目にDRSが解禁となり、これと同時にルクレールがピットインして新品のインターミディエイトに交換し上位勢より3秒速いファステストラップを記録する。
32周目のターン9〜10立ち上がりでサインツJr.がリカルドに並びかけ、そのままDRSを使ってオーバーテイク完了。これでリカルドはピットに飛び込んで新品のインターミディエイトに交換する。33周目にベッテル、サインツJr.もピットイン。
34周目のターン4でアルボンが痛恨のスピンを喫してハミルトンが3番手に浮上、アルボンはこの周ピットインする。フェルスタッペンは前がクリーンになりペースアップ。
首位ストロールは2番手ペレスが背後に迫った36周目にピットイン。首位に上がったペレスの背後にハミルトンが迫り、37周目のバックストレートでDRSを使ってペレスを抜き首位に立つ。ハミルトンと3番手フェルスタッペンだけが古いインターミディエイトで1分41〜42秒台をキープし、2セット目のインターミディエイトに履き替えてグレイニングが出ているドライバーよりも速いペースで走行する。
グレイニングに苦しむストロールは大きくペースを落として39周目にフェラーリの2台の後方に下がり、41周目までにアルボンとサインツJr.にも抜かれて8番手に後退する。
ハミルトンは1分39秒台までペースを上げるが、40周目を過ぎる頃にはフェルスタッペンもスライド量が増えてペースを落とす。背後にルクレールが迫り、43周目のバックストレートでフェルスタッペンを抜いて3番手に上がった。フェルスタッペンはここでピットインし新品のインターミディエイトに交換してサインツJr.の後ろ7番手まで後退する。
サインツJr.は44周目にファステストラップを記録し、アルボンを抜いて5番手へ。45周目にはフェルスタッペンが1分39秒706のファステストラップを記録する。
48周目のターン12でノリスがリカルドにオーバーテイクを仕掛け、リカルドは単独スピン、これでノリスは労せずして9番手に浮上する。
フェルスタッペンはアルボンの背後に迫るが、51周目にはターン4で周回遅れのライコネンがコースオフしてスピンしその直後を走っていたフェルスタッペンもスピン。これでアルボンとのギャップが再び広がってしまったものの、すぐに追い付いて52周目のバックストレートでかわして6番手に上がった。ストロールは56周目のターン1でコースオフし、ノリスにパスされて9番手まで後退してしまった。
最終ラップのターン9でミスを犯したペレスをルクレールがバックストレートでパスして2番手に浮上したものの、ターン12でロックアップ。ペレスが2番手を取り戻し、さらにベッテルがルクレールをかわして3番手に上がり、ふたりともに今季初の表彰台を獲得した。ルクレールは4番手、5番手サインツJr.、6番手フェルスタッペン、7番手アルボン、8番手ノリスは最終ラップにもファステストラップを更新、ポールポジションのストロールは9番手、10番手リカルドという結果になった。
ハミルトンは後続を寄せ付けることなく31秒差の独走勝利。これでミハエル・シューマッハーの記録に並ぶ史上最多の7度目のドライバーズタイトル獲得を決めた。


