そのひとつに、レーシングポイント(今年のアストンマーティン)から移籍してきたセルジオ・ペレスとの共同作業がある。ペレスが昨年まで在籍していたレーシングポイントが搭載していたのはメルセデス製のパワーユニット。今回のテストではペレスがホンダ製パワーユニットに順応するだけでなく、ホンダがペレスを通してメルセデス製パワーユニットの情報を入手し、今後にどのように活用していくかという作業も含まれていたことは、田辺TDも次のように認めている。

「ペレス選手が昨年まで異なるチームの車体やPUに乗っていたので、そことの差をいろいろと話を聞きながらやっていました。すぐに対応できるところとできないところがありますが、われわれにとってはいろいろと勉強となることで、いいところはそれを実現できるようにやっていきたい」

 そして、ホンダにとって、このテストでの最大の目標は新骨格のパワーユニットが実走でも想定していたパフォーマンスを発揮していたかどうかだ。車体性能(主にダウンフォース値)同様、パワーユニットの性能もベンチでのテストと完全には一致するわけではない。そのため、多かれ少なかれ、コリレーション(相関性)を確認しなければならない。果たして、新骨格のパワーユニットはどうだったのか。

 田辺TDは、「ポジティブな結果、ネガティブな結果、両方ありましたが、基本的には予想してきたものでした。今回のテストは初日が30℃を超す暑いコンディションで、2日目以降は20℃台の通常のコンディションだったため、さまざまなコンディションでのデータが取れたという点でもいいテストになりました」と語っている。

 ライバルたちがどのような状況にあるのかは、1週間後の開幕戦バーレーンGPが開幕するまではわからない。しかし、ホンダにとってF1ラストシーズンとなる2021年は、復帰後7シーズンの中で最も充実したプレシーズンテストを過ごしていたことは間違いない。

2021年F1プレシーズンテスト セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1プレシーズンテスト セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
ホンダF1辛口コラム テスト総括編:レッドブルの好走はメルセデスが本領発揮する開幕戦で通用するか?

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