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F1 ニュース

投稿日: 2021.03.30 14:05
更新日: 2021.03.30 14:08

ピレリ 2021年F1第1戦バーレーンGP レースレポート

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F1 | ピレリ 2021年F1第1戦バーレーンGP レースレポート

プレスリリース
2021 バーレーングランプリ 決勝

ハミルトン、ミディアム~ハード~ハードと繋ぐ戦略で優勝を飾る

2021年3月28日、サヒール

キーポイント

・バーレーングランプリ決勝は、ポールポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンによる緊迫した戦略的なタイヤバトルとなりました。結果的には、より多くの周回を重ねたタイヤでリードを守ったハミルトンに軍配が上がりました。ハミルトンは、フェルスタッペンよりも早くピットインしてリードを奪いましたが、フェルスタッペンは、ファイナルスティントでハミルトンより11周新しいタイヤの利点を活かすことができました。両ドライバーは、異なる2ストップ戦略を使用しました。

・メルセデスのバルテリ・ボッタスは、終盤にP Zeroイエロー・ミディアムタイヤへ交換する3回目のピットストップを行い、ファステストラップポイントを獲得しました。レッドブルでのデビュー戦となるセルジオ・ペレスも3ストップ戦略を使用し、ピットレーンからのスタートながら5位を獲得しました。もうひとりの3ストッパーは、アルファタウリのピエール・ガスリーでした。ガスリーは、序盤の接触によって1回目のピットストップを余儀なくされていました。

・昨日までよりも冷涼な、突風を伴うコンディションとなり、気温は21℃、路面温度は25℃付近でした。

・エクストラ・フォーメーションラップの影響により、1周短縮されたアクション満載のレースで多様な戦略が展開されました。トップ6で5種類の戦略が見られました。

各コンパウンドのパフォーマンス

・ハードC2:バーレーンでの好成績に繋がる鍵のひとつとなりました。ハミルトンとフェルスタッペンは、ともに重要なファイナルスティントでハードを使用しました。メルセデスとアルファタウリのみが、2セットのP Zeroホワイト・ハードタイヤを保有していました。ハミルトンは、28周のファイナルスティントを走行し、ハードの卓越した性能を維持してフィニッシュしました。

・ミディアムC3:トップ3グリッドを含む多くのドライバーがミディアムタイヤでスタートしました。第2スティントでは、フェルスタッペンがミディアムを使用した一方、メルセデスはハードを使用しました。フリー走行のデータが示す通り、ミディアムとハード間の性能差は、わずかながら縮まっていました。

・ソフトC4:9名のドライバーが第1スティントで使用しました。序盤のセーフティカー導入や、オーバーヒートを抑制する冷涼なコンディションによって、ソフトタイヤのライフはわずかながら延長されました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント

「エキサイティングなレースでタイヤ戦略が中心的な役割を担いました。メルセデスのハミルトンは、レッドブルのフェルスタッペンよりも2回ともに早くピットストップを行いました。この戦略によって、フェルスタッペンよりも長いファイナルスティントの走行を余儀なくされたハミルトンは、見事にタイヤをマネージしました。フェルスタッペンが長い第2スティントをミディアムで走行するなど、レースを通して全3種類のコンパウンドは力強い性能を示しました。多様な戦略が見られ、5名の完走者が3種類のコンパウンドを使用し、トップ5中の2名が3ストッパーでした。新たなレースフォーマットが導入されたFIA-F2でもタイヤ戦略が強調され、全てのカテゴリを通して、バーレーンでの素晴らしいレース週末になったと思います」

■2021年F1第1戦バーレーンGP レースインフォグラフィックス

2021年F1第1戦バーレーンGP レースインフォグラフィックス
2021年F1第1戦バーレーンGP レースインフォグラフィックス
2021年F1第1戦バーレーンGP レースインフォグラフィックス
2021年F1第1戦バーレーンGP レースインフォグラフィックス

■コンパウンド毎のラップタイム上位

・ハードタイヤ
マックス・フェルスタッペン:1分33秒228
ルイス・ハミルトン:1分34秒015
ピエール・ガスリー:1分34秒090

・ミディアムタイヤ
バルテリ・ボッタス:1分32秒090
セルジオ・ペレス:1分33秒970
マックス・フェルスタッペン:1分34秒421

・ソフトタイヤ
ランド・ノリス:1分36秒906
ランス・ストロール:1分37秒046
カルロス・サインツJr.:1分37秒112

■最長スティント

・ハードC2:セバスチャン・ベッテル 31Laps
・ミディアムC3:キミ・ライコネン 27Laps
・ソフトC4:カルロス・サインツJr. 15Laps

ピレリ、バーレーンで400回目のグランプリを迎える

 ピレリは、2021シーズン開幕戦のバーレーングランプリで、400回目のF1グランプリを迎えました。ピレリにとって最初のF1グランプリは、1950年のシルバーストンでした。その時優勝した、ジュゼッペ・ファリーナが駆るアルファロメオに装着されていたタイヤ『ステラ・ビアンカ』のレプリカが、イギリスのシルバーストンに新しくオープンした博物館で現在展示されています。

 以来、ピレリは、F1で241勝、244回のポールポジション、248回のファステストラップ、730回の表彰台を獲得しています。今回のバーレーングランプリは、1907年の北京~パリ間レースで優勝してから110年以上を経た今、ピレリにとって、もう1つの重要なマイルストーンとなりました。

ピレリF1およびカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「400回ものグランプリを祝うことのできる我々の歴史を非常に誇りに思っています。私達はこの記念すべき出来事を時代が切り替わって行くなかで祝っています。今シーズンで13インチタイヤが役目を終え、18インチタイヤへと移行していくなかで、来年以降、さまざまな新しい技術的レギュレーションが適用されていきます。ですので、過去を振り返ると同時に、新たな章の始まりを楽しみにしています」


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