──パワーユニットのセッティングも、路面コンディションが目まぐるしく変わる状況では、対応に苦労したのでは?

本橋CE:エネルギーマネージメントに関しては、通常以上にウエット路面に合わせたセッティングにしないといけなかったです。ウエット路面ではドライバビリティも重要な要素になりますが、そこもしっかりチューニングできていましたね。現場で大きくセッティングを振ることもなく、微調整で対応できました。

──今週末の天候悪化を事前に予想して、準備してきたのですか?

本橋CE:いや、雨を前提にしたセッティングというより、あくまでドライバーの要求に忠実に応えることを前提にしています。そのなかでウエットになると当然、スロットルの踏み方も変わってくる。でもドライでもウエットでも、やることは基本的に同じです。

──Q3での赤旗中断後のアタックで、ガスリーのペースが遅かった1周は、チャージラップではなかった?

本橋CE:チャージの意味もある程度はありましたが、主な目的はタイヤでしたね。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第12戦ベルギーGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

──2分程度のラップタイムだと、連続アタックでもデプロイ的には大丈夫ですか?

本橋CE:いや、連続はちょっと厳しかったかもしれないです。残っているエネルギーは積極的に使っていくというやり方でしたから、1周休ませるのが正解だったと思います。そこはタイヤのクールラップを必要としていたチーム側と、うまく連携ができました。

──6番グリッドは、順当な結果でしたか。

本橋CE:う〜ん、もうちょっといけた感じはします。ここはまだ足りないかなという部分が、車体側、パワーユニット側、双方ありましたし、前とのタイム差もそんなに大きく離れていなかった。もう少し上にいけたという希望も含めてですが、そこはありました。

2021年F1第12戦ベルギーGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第12戦ベルギーGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

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