42周目にサインツがピットインしてルクレールの後方6番手でコースに復帰。44周目にはノリスもピットインして10番手でコースに戻り、全車がピットストップを終えた。これでオーダーは首位フェルスタッペン、2番手ハミルトンは10秒後方、その7秒後方に3番手ペレス、20秒離れて4番手ガスリー、5番手ルクレール、6番手サインツ、10秒離れて7番手ベッテル、8番手ライコネン、9番手アロンソ、10番手ノリスとなった。
ペレスは49周目にファステストラップを更新してハミルトンとのギャップを6秒にまで縮める。しかしフェルスタッペンがマシンをいたわって走りながらも52周目に1分18秒999のファステストラップを記録してファステストポイントを自分で掴み獲る。
タイヤのオーバーヒートでグリップ低下に苦しみ周回遅れのノリスとのギャップを縮められずタイムロスするハミルトンに対し、ペレスは一気にギャップを縮めてハミルトンを追い詰めていく。60周目にはついにDRS圏内に入り、残り10周で緊迫のバトルとなった。しかし周回遅れをかき分けていくかたちとなり、この間にペレスはギャップが広がってしまった。
残り2周となった70周目にペレスは再びDRS圏内に入る。ペレスは最終ラップのターン1とターン4でDRSを使って追いすがるが仕掛けるまでには至らず。
フェルスタッペンはクルージング走行で後続を16秒引き離して独走優勝で今季9勝目。ハミルトンは1.197秒差で辛くも2位を守り切り、ペレスは3位に終わったもののメキシコ人として初の地元表彰台獲得を果たした。
周回遅れのボッタスは63周目にピットインしてソフトタイヤに交換し、フェルスタッペンからファステストラップを奪いにいく。しかしフェルスタッペンの直後にコースインしたこともあって交錯し、最速タイムを記録することができなかった。そのためにボッタスはさらにピットインしてもう1セットのソフトに履き替えてコースに戻り、自身の最終ラップである69周目に再度アタック。セクター1と2でベストを刻み1分17秒774を記録してフェルスタッペンからファステストラップポイントを奪い取ることに成功した。
4位にガスリー、フェラーリ勢はサインツを先行させてガスリーにアタックをさせようとしたが追い付けず最後に再びポジションを戻してルクレールが5位、サインツ6位でフィニッシュ。7位ベッテル、8位ライコネン、9位アロンソ、10位ノリスという結果になった。


