過去2回のスプリント予選フォーマットでのアルファタウリ・ホンダは、シルバーストンの角田裕毅の10位入賞が最高位、モンツァでは2台ともにリタイアに終わっている。今季最後の第19戦ブラジルGPでのスプリント予選フォーマットの週末も、角田が決勝レース序盤の接触事故で大きく後退した。しかしピエール・ガスリーはレース終盤にアルピーヌの2台を次々に抜いて7位入賞を果たし、コンストラクターズ選手権でも5位アルピーヌとの同ポイントをキープした。
そんなブラジルGPをホンダの本橋正充チーフエンジニアは、「戦略も的中し、強さが発揮できたレースだった」と総括。一方で15位完走に終わった角田については、「あのペナルティはちょっとひどい」「ソフトタイヤの強みを活かした走りができていただけに残念」としつつも、空力バランスが崩れた状態でもしっかり走り切ったことは「角田くんの進化を実感した」と評価していた。