2022年F1バルセロナテスト ジョージ・ラッセル(メルセデスW13)
2022年F1バルセロナテスト ジョージ・ラッセル(メルセデスW13)

 2021年、というかここ数年、トップ2に位置していたふたつのチームは、フェラーリほど印象的ではなかった。

 王者メルセデスもポーパシングにひどく苦しんでいた。さらに、W13は、比較的保守的なコンセプトを踏襲しているように見える。2020年、2021年のF1で最強のチームだったために、メルセデスには、レギュレーションにより認められる空力テストの量が、他のどのチームよりも小さい。その影響が出てきているようだ。

2022年F1バルセロナテスト ジョージ・ラッセル(メルセデスW13)
2022年F1バルセロナテスト ジョージ・ラッセル(メルセデスW13)

 メルセデス自体が、2021年のタイトル争いと2022年型マシン開発に注ぐ力のバランスを取るのは非常に難しかったと認めている。おそらくその結果、メルセデスW13は少し開発が遅れているように感じられるのだろう。とはいえ、このマシンが何か問題を抱えているようには見えないし、バルセロナテストでの最速タイムも記録した。ただしこの時に彼らは燃料を軽くし、ソフトタイヤで走っているので、フェラーリをはじめとするライバルと直接比較することはできない。

 メルセデスは3日間を通して、自分たちのテストプログラムに集中し、ライバルたちにほとんど目を向けず、ひたすらスケジュールをこなしていた。そのため、全体的な印象ではやや地味に見えた。ドライバーがピットから出て行く際には必ずスタート練習を行っていたのも目を引いた。そういうチームは他にはほとんどなかったからだ。

 W13において最も注目が集まったのはフロアのデザインだ。2021年初期に見られた波状のエッジが復活、他のマシンに見られるフロアのリヤとミッドエリアのエレメントはない。明らかに、この部分のソリューションを開発する風洞およびCFDの時間が、足りなかったのだ。

2022年F1バルセロナテスト ルイス・ハミルトン(メルセデスW13)
2022年F1バルセロナテスト ルイス・ハミルトン(メルセデスW13)

 メルセデスのフロアは高速でたわむという指摘もあり、テスト期間中には、急きょ補強のためのステーを装着することになった。

 メルセデスにとってテストは大成功とは程遠く、両ドライバーともマシンに若干の不満を訴えていた。しかしながらメルセデスは、バーレーンテストに大幅なアップデートを予定していると述べており、次回登場するマシンは、見た目もパフォーマンスも一変しているかもしれない。

■次のページへ:レッドブルRB18:革新的なデザインを採用も、明らかにオーバーウエイト

本日のレースクイーン

弓川いち華ゆみかわいちか
2026年 / スーパーGT
Pacific Fairies
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで