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F1 ニュース

投稿日: 2022.04.02 16:01
更新日: 2022.04.02 15:58

【全ドライバー独自採点/F1第2戦】ペレスがレッドブル移籍後ベストの走り。クラッシュとペース不足が心配なミック

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第2戦】ペレスがレッドブル移籍後ベストの走り。クラッシュとペース不足が心配なミック

■アストンマーティン

ランス・ストロール:評価 4/10
予選15番手/決勝13位

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ランス・ストロール(アストンマーティン)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 予選では、Q1を突破するのが精一杯だった。Q2では3ラップすべてでミスを犯し、Q1の自己ベストタイムより0.8秒遅いタイムしか記録できなかった。

 レースではスタートでひとつポジションを上げた後、ペース不足のために、3つ順位を落とし、タイヤ交換を早く行ったことで、後方へと後退した。

 ほとんどの周回をウイリアムズの前で走り、終盤にアレクサンダー・アルボンとの接触が起き、最後尾に落ちた。ストロールの決勝ベストラップは、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグより0.8秒も遅かった……。

ニコ・ヒュルケンベルグ:評価 6/10
予選18番手/決勝12位

ニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーティン)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ニコ・ヒュルケンベルグ(アストンマーティン)

 今回もプロフェッショナルな、質の高い仕事をした。才能と経験があり、レースを走れるだけの体力を保っていれば、F1マシンに突然乗っても良い仕事ができるのだということを証明した。

 予選でQ1を突破することはできなかったが、レースではウイリアムズの前を走り、16周目のセーフティカー出動により大部分のマシンがピットに入った後、リバース・ストラテジーを取っていたヒュルケンベルグは、9番手に繰り上がった。しかし、その後、使い込んだタイヤでフレッシュタイヤを履いたライバルたちに対抗するのは難しく、さらに、終盤のバーチャル・セーフティカーによって戦略が台無しになった結果、最後尾に落ちた。

 ヒュルケンベルグのレース中のベストラップは全体の11番手、ストロールより0.8秒速いタイムだった。この難しい状況のなかで、彼がどれだけ良いレースをしたかが分かる。

■ウイリアムズ

アレクサンダー・アルボン:評価 6/10
予選17番手/決勝14位(リタイア)

2022年F1第2戦サウジアラビアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 週末の大半でニコラス・ラティフィよりも速かったが、バーレーンほどの結果は出せなかった。

 予選はQ1で敗退。レースでは、タイヤのデグラデーションに苦しみ、ふたつポジションを落とした後に、早期にピットストップを行い、最後方に後退した。だが、諦めずに戦い続け、レース終盤にはストロールに追いつき、ターン1でブレーキングを遅らせて追い抜きを試みるが失敗した。基本的にはレーシングインシデントであるが、一輪を一瞬ロックさせたことで、接触の責任ありと判断され、次戦降格のペナルティを受けた。

 それでもポジティブな週末だったことには変わりなく、親友ラッセルが過去3年間にしてきたように、ウイリアムズをリードしていく能力があるドライバーであることを証明した。

ニコラス・ラティフィ:評価 3/10
予選19番手/決勝リタイア

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)

 残念ながらまたしてもラティフィは悲惨な週末を過ごした。アルボンのペースには全くかなわず、2回にわたりリヤのコントロールを失ってアクシデントを引き起こした。一度目は予選のターン13入口、もう一度は決勝中、最終コーナーから立ち上がったところでオーバーステアになり、ピットウォールにヒットした。

 ラティフィは、アクシデントは二度とも自分のミスであると認めている。一方、チームメイトとのラップタイム差については理由が見つからず、途方に暮れているようだ。

■アルファロメオ

バルテリ・ボッタス:評価 7/10
予選8番手/決勝リタイア

2022年F1第2戦サウジアラビアGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 アルファロメオにとって重要なシーズンに、チームを率いるドライバーが出てきたことは心強い。高速でのパフォーマンスが不足しているマシンで、ボッタスは予選8番手を獲得。レース序盤にオコンを抜いて、アロンソと戦った後、結局2台ともトラブルでリタイアした。

 バーレーンと同様に、一度もミスをせず、マシンの力を最大限に引き出した。走り切っていれば、7位、あるいは6位をつかめただろうが、マシンの信頼性の低さに足を引っ張られた。

周冠宇:評価 6/10
予選13番手/決勝11位

2022年F1第2戦サウジアラビアGP 周冠宇(アルファロメオ)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP 周冠宇(アルファロメオ)

 ルーキーでありながら高い成熟度を見せていることに感心させられる。だが今のところ、純粋なペースの点では、ボッタスにはかなわない。予選13番手は素晴らしい結果だったが、バーレーンの時と同様に、スタートでエンジンの回転数が落ちてアンチストールに入り、最後尾に落ちた。

 その後、何度かオーバーテイクを成功させて、ポイント圏内に戻れる見通しだった。ところが2度ペナルティを受けたことで、それが実現しなかった。一度はコース外でアドバンテージを得たこと(チームはこれに反論している)、もう一度はピットウォールとメカニックとの間でミスコミュニケーションが起きたことが原因だった。それでもハミルトンから9秒差の11位でフィニッシュしている。

■ハース

ケビン・マグヌッセン:評価 8/10
予選10番手/決勝9位

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ケビン・マグヌッセン(ハース)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ケビン・マグヌッセン(ハース)

 驚くべきF1復帰の後、マグヌッセンの勢いは止まらない。FP1でトラブルのため走行できなかったにもかかわらず、初めて走るコースで予選Q3に進出した。

 レースでは、リバース・ストラテジーでメルセデス2台の後ろでフィニッシュできるかと思われたが、バーチャル・セーフティカーのタイミングが非常に不運だった。

 うまく9番手まで挽回、あと2周もあれば、レース終盤に体調不良のガスリーをつかまえることができただろう。

ミック・シューマッハー:評価 3/10
予選14番手/決勝出場せず

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ミック・シューマッハー(ハース)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ミック・シューマッハー(ハース)

 ミックにとって、ニキータ・マゼピンが去った後の日々は、想像以上にきついものになっているようだ。代わってマグヌッセンが加入したことで、ハードルが大幅に上がってしまったのだ。

 マグヌッセンはFP1で走れなかったにもかかわらず、土曜にはミックより1周0.5秒も速いタイムを記録した。そしてミックは、Q2でウォールに激突し、決勝を欠場することとなった。

 出場していればポイント獲得のチャンスがあったはずだ。ハースはこのクラッシュで約100万ドル(約1億2000万円)を失う見通しだという。ミックは昨年もこのコースで大きなアクシデントを起こしている。

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ミック・シューマッハー(ハース)が予選でクラッシュ、大破したマシン
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ミック・シューマッハー(ハース)が予選でクラッシュ、大破したマシン


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