第9戦カナダGP直前に国際自動車連盟(FIA)は技術指令書(TD039)を発行して、ポーパシング(ダウンフォース量の変化によってマシンが激しく上下に振動する現象)およびボトミングに悩むドライバーの救済に踏み切った。ただし、カナダGPでは車体に搭載されている加速度センサーによる縦揺れ具合と、フロアの底面に取り付けられているスキットブロックの摩耗具合をチェックするにとどまった。
当初は、初日2回のフリー走行を経た後に、これらのデータを元に許容値が設定され、土曜日のフリー走行3回目で各車、3周連続の全開走行を行い振動レベルを再び測定することになっていた。このときDRSを使用したり、故意に低速で走行することは許されない。