マクラーレンF1のアンドレアス・ザイドル代表は、2022年のチーム予算が上限として設定されている1億4000万ドルを超過する見込みであることを明かした。

 2021年から導入されたバジェットキャップ(予算制限)制度により、F1ではチームの年間予算に制限が設けられている。今季の上限は1億4000万ドルと定められているが、『GP Fans』によると、マクラーレンF1のザイドル代表は「予想外のコストがかさんだことにより、バジェットキャップを守れない状況にある」ことを明かした。

 ザイドルが「予想外のコスト」として挙げているのは輸送費と光熱費の高騰だ。長引くコロナ禍とロシアによるウクライナ侵攻の影響で世界的なインフレと原油高が進み、これらのコストは「これ以上調整できない」状態にまで膨らんだとザイドルは説明する。

 マクラーレンF1のような規模のチームでは、年始の時点で上限に近い予算計画を立てており、それ以後の急激なコスト増に対応することが難しい。レッドブルやメルセデスなど、マクラーレンと同様にバジェットキャップの引き上げを求めるトップチームも同じ状況だ。

 しかし、もともと1億4000万ドルの上限までに余裕のある予算規模のチームにとっては、コスト増加によるバジェットキャップ超過の不安はない。そのため彼らは大規模チームが予算増加分を開発に充てることでマシンの性能差が広がることを危惧し、バジェットキャップの引き上げに反対する姿勢をみせている。

 チーム間で利害の衝突が起きている状況を踏まえ、ザイドルは各チームとFIA、F1を巻き込んだ話し合いで妥協案を見つけることが重要であると語り、FIA主導による問題の解決を求めた。

「FIAの強力なリーダーシップによって良い解決策が見つかることを望んでいるし、そうなると思っている」

2022年F1第10戦イギリスGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2022年F1第10戦イギリスGP ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2022年F1第10戦イギリスGP アンドレアス・ザイドル(マクラーレン)
2022年F1第10戦イギリスGP アンドレアス・ザイドル(マクラーレン)

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