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F1 ニュース

投稿日: 2022.10.05 18:18
更新日: 2022.10.05 18:22

【全ドライバー独自採点/F1第17戦】チャンピオンもミスする難コンディションで力を発揮したペレスとノリス

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第17戦】チャンピオンもミスする難コンディションで力を発揮したペレスとノリス

■評価 6/10:予選だけなら満点だったハミルトン

ルイス・ハミルトン(メルセデス):予選3番手/決勝9位
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ):予選19番手/決勝リタイア
周冠宇(アルファロメオ):予選15番手/決勝リタイア
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン):予選14番手/決勝8位
ケビン・マグヌッセン(ハース):予選9番手/決勝12位

 予選後に採点していれば、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に10点をつけていただろう。それほど見事なパフォーマンスだった。だが決勝ではスタートを失敗してサインツの後ろに落ち、サインツのペースが悪かったにもかかわらず、W13のストレートラインスピードでは抜くことができず、苛立ちをつのらせた。そうして珍しいミスを犯し、ハミルトンはバリアにヒットした。幸いフロントウイングが壊れただけでコースに復帰できたが、8番手まで後退。セバスチャン・ベッテルを抜く速さがなく、終盤、小さなミスを犯してフェルスタッペンに抜かれてしまい、さらにひとつポジションを落とした。

 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は、シンガポールGPに出場しただけで賞賛に値する。イタリアGPの週末に虫垂炎の手術を受けた後、身体的なコンディションは万全とはほど遠かった。それなのにニコラス・ラティフィより常に速かったのだ。マシンのパフォーマンスが悪かったことで大きな結果は望めないなか、クラッシュし、マシンに大きなダメージを負った。

 周冠宇(アルファロメオ)はトリッキーなコンディションでチームメイトより速く、予選ではQ2に進出した。しかし決勝1周目が良くなかったことでポジションを落とし、さらにラティフィのミスによりリタイアしなければならなかった。

 セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は、ストロール同様、予選はスリックタイヤへの交換が早すぎてうまくいかなかったが、決勝ではしっかり貴重な4ポイントを稼いだ。スタート直後、素晴らしいラップを走って8番手まで上がった。スリックに交換するのがストロールより1周早く、チームメイトの後ろに後退。終盤まで7番手を走っていたが、残り半周でフェルスタッペンに抜かれてしまった。

 Q3に進出したケビン・マグヌッセン(ハース)は今回の予選のヒーローのひとりだった。決勝1周目ではわずかの間、フェルスタッペンの前を走ったが、接触があったことで、マグヌッセンはまたもやブラック&オレンジフラッグを示された。なんと今年3回目のことだ。追加ピットストップにより、彼は競争から脱落、今回の彼にふさわしい結果を得られなかった。

2022年F1第17戦シンガポールGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■評価 5/10:初のシンガポールで健闘していた角田裕毅

角田裕毅(アルファタウリ):予選10番手/決勝リタイア
エステバン・オコン(アルピーヌ):予選18番手/決勝リタイア
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選16番手/決勝11位
ミック・シューマッハー(ハース):予選13番手/決勝13位

 角田裕毅(アルファタウリ)が予選Q3に進んだのは驚くべきことだった。今回は彼にとって初のシンガポールだったのだ。決勝ではミスなくポイント圏内を走っていた。しかしチームの判断で早めにスリックタイヤに交換したところ、コースに復帰した角田は濡れた路面に乗ってクラッシュしてしまった。

 エステバン・オコン(アルピーヌ)は予選の時点からペースに苦しみ、Q1で敗退。レースでは14番手で走行した後、エンジントラブルでリタイアした。

 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は金曜のドライコンディションでは期待を感じさせたが、ウエットになってからは、周冠宇ほどの速さがなかった。予選はQ1で敗退、決勝ではずっとオコンに抑えられていたが、スリックに履き替えてからはペースが大きく向上した。それでもポイントには届かなかった。

 ミック・シューマッハー(ハース)は自身初のシンガポールで、チームメイトに全く太刀打ちできなかったが、それでも予選ではQ2に進出。決勝ではポイント圏外を走り続けた後に、ジョージ・ラッセルとの接触が起きて、入賞のわずかなチャンスも失った。

2022年F1第17戦シンガポールGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第17戦シンガポールGP 角田裕毅(アルファタウリ)

■評価 3/10:ラッセルにとって、今年最悪の週末

ジョージ・ラッセル(メルセデス):予選11番手/決勝14位

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)にとって、メルセデスに加入してから最悪の週末だったのではないだろうか。この難コースでW13を乗りこなすことができなかった。予選Q2で敗退した後、新しいパワーユニットを積んでピットレーンからスタートしたが、珍しく何度もミスを繰り返し、終盤にはシューマッハーと接触した。

2022年F1第17戦シンガポールGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

■評価 1/10:ラティフィ、アクシデントで悲惨な週末に

ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ):予選20番手/決勝リタイア

 これ以上ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)を批判したくないのだが、彼にとって最初で最後のシンガポールGPは悲惨な週末となった。アルボンより大幅に遅く、決勝では不注意で周冠宇に当たり、相手をリタイアさせ、自分もその後、レースを終えた。

2022年F1第17戦シンガポールGP 表彰式
2022年F1第17戦シンガポールGP表彰式 優勝セルジオ・ペレス(レッドブル)、2位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)

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