1994年の日本GPでF1デビューを果たし、1995年には日本人4人目のフルタイムF1ドライバーとなった“タキ井上”こと井上隆智穂。F1引退後、さまざまなかたちでレーシングドライバーのマネジメントに携わったタキ井上が、複数回にわたり敏腕F1マネージャーたちについて語っていく連載『タキ井上が語る敏腕F1マネージャー』。

 本企画3人目に取り上げる人物は、マネージャー/エージェント歴約40年の重鎮。1980年代からさまざまなドライバーのキャリアを支えてきたジュリアン・ジャコビだ。

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 モーターレーシングの世界で、マネージャー/エージェントとしてのジュリアン・ジャコビを知らなかったら“モグリ”と言いきれる。もちろん、その世界に片足を突っ込んでいる不肖・タキ井上も、非常に影響力の強い彼の存在を存じ上げている。もっとも、ジャコビの黄金期は1980年代半ばから1990年代半ばで、モーターレーシングの世界で一時期消えていた。しかし、彼は生きている! 71歳になったいまもパワフルである!

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