■プリロード式スタートの手順

 このプリロード式スタート手順は、ドライバーに理想的なスタートを「保存」する機会を与えるもので、おおむね次のように働く:

・スタート手順を始める直前に、いったんクラッチをつなぐ。
・1速ギヤを選択する。
・スタートに最適な所定のエンジン回転数に達するまで、スロットルを開ける。
・その状態でブレーキペダルを踏むと、「プリロード」モードに入る。
・スタート合図の赤ランプが点灯する直前に、クラッチパドルを徐々にリリースして最適なトルク感が得られる位置を探し、その位置でパドルをホールドする。
・赤ランプが消えると同時にブレーキをリリースすると、完璧なスタートができる。

 この手順は、毎回安定した良いスタートを保証してくれるだけでなく、発進時のホイールスピンを最小限に抑えることにも役立つ。ブレーキをリリースする前の手順の最終段階で、エンジン回転数があらかじめ決められた分だけ下がるからだ。

 フェラーリはこうしたプリロード式スタートが、2017年のレギュレーションのうち、次の2項に違反するかどうか、FIAに確認を求めたという:

・9.2.2:クラッチ操作デバイスのトラベルレンジにおいて特定の点をドライバーが識別できるような、またはドライバーがデバイスをある位置に保持することをアシストするような設計は許可されない。

・9.2.7:クラッチの滑り、あるいは接続の度合いをドライバーに知らせるようなデバイス、またはシステムは許可されない。

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