2023年シーズンで8年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。第12戦ハンガリーGPでは、『Alternative Tyre Allocation(ATA)』という通常とは異なるタイヤ配分が行われた。F1の持続可能性や環境のことを考え試験的に導入されたこのATAだが、場合によってはフリー走行で“クルマが走らない”という状況を招きかねないと小松エンジニアは指摘する。
一方予選ではケビン・マグヌッセンが自身の走りとVF-23の特性が合わずに苦戦し、ニコ・ヒュルケンベルグの後塵を拝する状況が続いてしまった。シーズン前半は残すところあと1戦だが、早急に解決策を見つけることが必要だ。ハンガリーGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。