そして、話題はいよいよ今週末に迫ったF1日本GPについて。前戦シンガポールGPではランス・ストロールが予選大クラッシュにより決勝レースを欠場し、フェルナンド・アロンソは予選で7番手につけたものの決勝は15位に終わり、今季初のノーポイントとなった。

 デ・ラ・ロサは、シンガポールGPはアストンマーティンF1にとって「非常に難しいグランプリ」だったと振り返るも、チームはすでに2連戦の日本GPへ照準を向けていると意気込む。

「どんな組織であっても『失敗から学ぶこと』は重要だ。シンガポールでは僕たちが十分にできなかったことが多く存在していたし、レースの序盤からマシンに技術的な問題もあったなかでベストを尽くした。だが、我々は悲観的には見ていない」

F1日本GPを前にしたメディアイベント『Aston Martin Design Seminar』に参加したペドロ・デ・ラ・ロサ
F1日本GPを前にしたメディアイベント『Aston Martin Design Seminar』に参加したペドロ・デ・ラ・ロサ

「シンガポールと鈴鹿のコースはまったく違っていて、鈴鹿はシンガポールよりもかなりスピードが速く、高速域のバランスが非常に重要なサーキットだ。特に第1セクターのS字区間は非常にスピードが速いなかでコーナリングする必要があるからマシンを最適化しなければならない」

「さらにシンガポールと日本GPは連戦のためスケジュールはかなりタイトだ。そのために我々はシミュレーターやファクトリーで鈴鹿をシミュレートするために懸命に働いてきた。だから、僕たちはレースに向けて十分な準備ができているはずだから、日本GPでは多くのポイントを獲得したいと思っている」

 最後には集まったメディアに対して『ガンバリマス』と日本語で挨拶を行ったデ・ラ・ロサ。ちなみに、今季からアストンマーティンF1に加入した同じスペイン出身のアロンソについては「僕の年齢でもフェルナンドから新しく学ぶこともある」と語り、チーム躍進の原動力になっているようだ。

 アストンマーティンF1は、昨年のF1日本GPでセバスチャン・ベッテルがスタート直後のコースアウトによる最後尾から6位入賞を果たしているだけに、相性も決して悪くないはず。シンガポールGPで大クラッシュを喫してしまったストロールの状態が気になるところだが、“アストンマーティンF1初鈴鹿”を迎えるアロンソとともに上位争いを繰り広げてほしいところだ。

アストンマーティン青山ハウスに展示されたF1マシン
アストンマーティン青山ハウスに展示されたF1マシン
アストンマーティン青山ハウスに展示されたフェルナンド・アロンソ用のレーシングスーツとグローブ、ヘルメット
アストンマーティン青山ハウスに展示されたフェルナンド・アロンソ用のレーシングスーツとグローブ、ヘルメット
アストンマーティン青山ハウスに展示されたフェルナンド・アロンソ用のヘルメット
アストンマーティン青山ハウスに展示されたフェルナンド・アロンソ用のヘルメット
『Aston Martin Design Seminar』ではアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマンによるデザインセミナーも行われた
『Aston Martin Design Seminar』ではアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマンによるデザインセミナーも行われた
アストンマーティンの市販車におけるデザインポイントを説明するマレク・ライヒマン
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