ただ、リザーブドライバーへの起用が決まったばかりで、実際にマクラーレンのなかでどのような役割を担っていくのか、また来シーズンはどのレースに参戦するか、疑問は尽きないのだが、そのあたりは“まったくもって未定”とのこと。「マクラーレンと話をしながら、どういったことをやっていくのか。また、平川がレースに出場する部分とどうバランスをとっていくのかは、これから詰めていく感じです」というコメントに留めていた。
とはいえ、今回の発表が来季のWECの体制にどう影響するのか気になるところ。これについても「お楽しみに待っていていただければと思います!」と笑顔でかわされた。
まだまだ話を進めなければいけないところが多いようだが、中嶋副会長も平川を全力でバックアップしていきたい気持ちは強い様子。彼に対して大きな期待を寄せている。
「彼もこの話は驚いていると思いますし、僕自身も驚いていると同時にすごくワクワクしています。まずは楽しんでもらいたいなというのはありますし、いざクルマに乗るとなるとけっこう速いので、苦労する部分もあると思います。それが彼にとっての成長になると思いますし、今回の機会というのは、彼自身が成長するための環境ということで始まっている話でもあります。この環境を活かして成長に繋げてもらいたいです。そこで彼自身が良いものをみせれば、可能性は広がると思います」
「ドライバーからするとこんなにありがたい機会はないですし、夢のある話だと思います。僕自身は、これをどうやって良い方向に動かしていけるかというところで、できる限りサポートしていきたいないなと思います」
そして中嶋副会長は、「平川も言っていましたけど、背中を見せて後輩に道を作っていくことが、彼のこれからのミッションだと思います。また、僕自身もドライバー育成に関わる立場でもあるので、そういったところをもっと繋げていければいいなと思います」と、次のドライバーが続いていく道が開けることを期待していた。