そのまま同日20時05分スタートとなったレース2は、まだ日が残る薄暮の11ラップに。16歳のリバースポールシッター、モーリンのアウディに続いて2番手にジャンプアップしてきたのは、後方8番グリッド発進のホンダ・シビックで、アンダーソン以下先頭集団はそのまま1コーナーへ。

 しかし、ここでラインが交錯したアンダーソンは2コーナーで3つポジションを失い、ダールグレン、ウェルナーソン、アールベルグに先行を許してしまう。

 さらに続くターン7ではウェルナーソンのアウディがコースオフする手痛いミスでパック最後尾にまで陥落すると、その最終コーナーではブリンク・モータースポーツのチームメイトであるモーリンが2番手ダールグレンにかわされ、ライバルに首位を明け渡す苦しい展開となってしまう。

 これでレース1で失った選手権首位奪還に向け視界が開けたPWRレーシング・セアト・ディーラーチームのエースは、さらに4番手ウェルナーソンに”ジャンプスタート”の裁定でペナルティが下る展開にも助けられ、悠々クルーズのレースに。

 ホンダ・シビックが4周目にピットスルー・ペナルティを消化する間に、トラック上ではさらにポジション変動があり、STCC2勝を誇る女性ドライバー、コチュリンスキーが躍動し、アールベルグを仕留めて3番手に浮上。続くラップではモーリンのアウディもオーバーテイクする早業でPWRレーシングのワン・ツー体制が完成する。

 ポジション回復を期して最後尾から猛烈な追い上げを見せていたウェルナーソンだったが、中盤にコチュリンスキーの背後に迫って以降は彼女のセアトを攻略する糸口がなく、そのまま11周のチェッカー。ダールグレンが選手権首位を奪還する勝利を挙げ、その1.9秒後方で見事にライバルを抑え込む仕事を完遂したコチュリンスキーが2位に続き、PWRが力強いワン・ツーを決めている。

「レース1では自分でも驚くぐらいの好スタートが切れて、その後のレースペースでも前を追える速さがあることがうれしかった。その自信をもとに、レース2ではウェルナーソンを抑え切ることができたわ」と振り返ったコチュリンスキー。

「彼とアウディは本当に速かったし、簡単な仕事ではなかった。本当にトリッキーでタフなレースだったけど、ミスをしなければ大丈夫と自分に言い聞かせながら走った。でも案の定、残り2周のターン11でミスしたの(笑)。そこからの自分の集中力はとてつもなく高かったわ」

 これによりダールグレンが6ポイント差で選手権首位を取り戻し、好走コチュリンスキーもランク5位に浮上。続くSTCC第4戦は約1カ月後の7月13~14日に、スウェーデン南部のファルケンベリで開催される。

自らのムーブでポジションを上げ、R2でも2位表彰台を確保したコチュリンスキー。「良いクルマを手にしていることがうれしい」
R2ではライバル勢の脱落にも助けられたロバート・ダールグレンが、自身と新スポンサーの地元で勝利を飾った
2019年STCCはセアト陣営のPWRレーシングと、アウディのブリンク・モータースポーツ勢の争いとなっている

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