続く第14戦、ポールからスタートしたコスタは2番手のマッテオ・デシデリ/笠井崇志組104号車ウラカンを抑える粘りの走りをみせるが、ピットレーンがオープンとなった11周目、1コーナーで他車がアクシデントを起こしたことでセーフティカーが導入される波乱が起きる。
このタイミングでトップのコスタは即座にピットイン。ステアリングを根本に引き継ぐ。一方、104号車はチームとのコミュニケーションがうまく行かずにステイアウト。結果的に大きく順位を落としてしまった。
30秒のタイムハンデを消化した106号車ウラカンの根本は7番手で戦列に復帰すると、前を行くマシンを次々と交わして2番手までポジションアップを果たす。その後、トップを走るマシンがレース後10秒のタイムペナルティを与えられることを知らされた根本は、トップとのギャップをコントロールしながらチェッカー。繰り上がりで優勝を飾るとともに、チームメイトのコスタに悲願のシリーズチャンピオンをもたらしてみせた。
レース後、根本は「ニコラス(・コスタ)がうまく2位を抑えつつ、大きなギャップを作ってくれたので、自分のスティントでうまく走れば優勝のチャンスはあると信じていました」と振り返った。

「ピットアウト後、一時は7番手までドロップしましたが、あきらめずに全力でプッシュしたことが優勝につながったのだと思います」
「この週末をふたたびVSRとともに過ごせたこと、そしてイタリアGTでの最後のレースを優勝で締めくくり、チームメイトのニコラス・コスタ選手のチャンピオン獲得に貢献できたことを誇りに思います」

参戦6戦中4戦で勝利を挙げた根本。この活躍はチームだけでなく、ランボルギーニ本社からも高い評価を受けているとのことだ。
