1988年、1990年のル・マン24時間で優勝を飾るなど、ル・マン24時間のトップカテゴリーに君臨していたジャガーが、LMP1クラスでル・マンに復帰する可能性があるようだ。現在ジャガーの親会社になっているインドのタタ・モータースの意向が働いているという。
イギリスの高級車メーカーであるジャガーは、フォード傘下からランドローバーとともに、現在はインドのタタの傘下に入っている。オーナーのラタン・タタは、熱心なル・マンファンとして知られている。
現在ジャガーとして公式に活動しているモータースポーツ活動はLM-GTEでポール・ジュンティロッティが率いるRSRが走らせるXKR GTEでの活動のみだが、ジャガーのスポークスマンは英AUTOSPORTに対し、「今はジャガーRSRチームでの活動しか行っていないが、現在世界中のモータースポーツをリサーチしている」と今後の活動についてコメントを残した。
また、ジャガーがLMP1に参戦する場合のパートナーとして最近までアキュラのスポーツカー車両を設計していたワース・リサーチの名が上がっている。しかし、ワース・リサーチのスポークスマンは「我々にとっては素晴らしい組み合わせだとも思うが、今の時点ではジャガーとは何の関連もない」とコメントする。
「セブリングで我々のARX-01eは素晴らしい活躍をみせたし、我々の新しいクーペが速いだろうことは分かっているから、たくさんのメーカーからアプローチはある」
ジャガーは1951年、53年、55年、57年、88年、90年とル・マン24時間で優勝を飾っているが、91年のジャガーXJR14を最後にスポーツプロトタイプカーの世界からは撤退。その後2000年台初頭にF1でジャガー・レーシングとして活動したが、目立った成績は残せず。その後チームはレッドブル・レーシングとなった。