ストラッカ・レーシングは、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに今季最終戦サンパウロからの投入を予定していたストラッカ童夢S103・ニッサンでの参戦を、2015年シーズンに延期することを発表した。

 昨年までLMP1クラスに参戦していたストラッカは、今シーズンに向けて童夢の新たなクローズドLMP2であるS103を採用。ニッサンエンジンを搭載し、今季開幕戦からの参戦を目指していた。ただ、開幕前のテストで問題が発生したことなどから開幕2戦をパスし、テスト時のクラッシュによって第3戦ル・マン24時間も欠場。その後、マシンの見直しを行い、最終戦サンパウロからの新車デビューを目指して開発やテストを行っていくことを発表していた。

 そんなストラッカは先月、ハンガリーでテストを実施し5日間で3500kmを超える走行をこなしたほか、先週水曜日にもシルバーストンでサンパウロ戦に向けての走行を実施。ただその後、ヘッドレストの取り付けに問題があり「レースに向けて安全性に関するFIAの承認を得られないかもしれない」とのことから今回の決断を下したという。

「我々はマシンの本当のパフォーマンスを見ているし、どれほど速さがあるのかも分かっている。ただ、みなさんにお見せするのは2015年まで待たなくてはならないね」とチームマネージャーのカール・パットマンは語っている。なおストラッカは、来季に向けて冬の間にヨーロッパでのテストを計画している。

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