WEC世界耐久選手権に参戦しているトヨタが来季のル・マン24時間に3台目のマシンを投入する可能性は、ほぼないだろうと英AUTOSPORT.comが伝えている。

 トヨタは、新たなLMP1車両規則が導入された今季WECに、新型車両のTS040ハイブリッドを投入し、開幕2戦で連勝。ル・マンでは、予選で7号車がポールポジションを獲得し、レースの半分以上をリードする速さを見せたものの、トラブルによってリタイア。序盤にクラッシュを喫するも修復された8号車が追い上げて3位という結果となった。

 トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)のテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、決定しているわけではないが、現在のところ来季のル・マンに3台目を投入する計画はないのだと語った。

「現在のところ、残念ながらそれはありそうもない。完全に決定しているわけではないが、ほとんどなさそうだね」と話したバセロン。3台目のマシンに予算を割くよりも、パフォーマンスの高い2台のマシンを走らせることが最優先なのだという。

「3台目は計画していないんだ。予算もないし、高いパフォーマンスを持つマシンを開発することが最優先だからね」とバセロン。

「3台の遅いマシンを走らせることには誰も興味を示さないからね。3台目を走らせるために予算を割くという選択肢はないんだ」

 一方、今季からWEC/ル・マンの最高峰カテゴリーに“復帰”し、初年度から速さを見せているポルシェは、3台目投入の必要性を認めつつも、その決定はまだ下していないという。

「統計としてはそうする必要がある。ただ、チームに過度な負担をかけることもできない」と、LMP1チームの代表を務めるアンドレア・ザイドルは語っている。

 なお、今年もル・マンに3台目のマシンを投入したアウディは、参戦以来、2001年と06年を除き、最低でも3台でル・マンに挑んでいる。また、来季からLMP1クラスに参戦することを発表しているニッサンも、ル・マンでは3台目を走らせる意向を示していると言われている。

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