マクラーレン・オートモーティブは17日、2012年から本格的にリリースされるマクラーレンMP4-12C GT3の、12年度カスタマーチームを発表した。ヨーロッパのチームが10チームで、残念ながら日本へのリリースはなかった。

 今季のテスト参戦で早くもポテンシャルの一端を見せているマクラーレンMP4-12C GT3。2012年は20台限定のデリバリーとなっていただけに、日本からもスーパーGTで紫電を走らせているカーズ東海、東名スポーツなどが名乗り出ていたとヨーロッパでは噂になるなど、世界中で“争奪戦”となっていたが、2012年はヨーロッパのチームだけのデリバリーとなった。

 実質的なデビューレースとなった7月のスパ24時間レースでは、マクラーレンのピットにはひっきりなしに世界中のチーム関係者が訪れ、その20台のうちの1台でも手に入れようとマクラーレン・オートモーティブの幹部との話し合いの場を望んでいた。その時点では、応募チーム関係者にも一切途中経過などは知らせれてはいなかったそうだ。

 スパ24時間レースの場で、マクラーレンGTのマーカス・ホワイトシニアプログラムマネージャーに、カスタマーチームになれる条件を訪ねてみたところ、「資本力、今までのチームの実績、そしてこれからチームがどう成長できるか、その成長に展望があるチーム」との回答だった。いったいどれだけのチームが応募したかは不明だが、ピットに訪れていた関係者を見るかぎり、相当数だったと予想がつく。

 激しい争奪戦を得たチームは、ASMチーム、アンドリュー・テイト、アペックス・モータースポーツ、ブーツェン-シナジー・レーシング、ドエル・モータースポーツ、ガルフ・レーシング、JASモータースポーツ、クラス・ヒュンメル、レオン・プライス、そしてスパ24時間でもテスト参戦を担ったフォン・ライアン・レーシングというチームとなった。

 F1同様、コンピューター制御されプロ・アマ問わず誰でもレースをエンジョイできるように、というコンセプトで作られたマクラーレンMP4-12C GT3。金額は1台31万英ポンド(約3900万円)。来季は10チームから、ブランパン・エンデュランス・シリーズなどでその姿を見ることができるはずだ。

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