WEC世界耐久選手権第6戦富士は天候不良により度重なる赤旗に見舞われたが、97号車アストンマーチン・バンテージをドライブしたフレデリック・マコウィッキ。日本のスーパーGTでの経験値を買われ、富士をよく知るドライバーとして予選でのポールポジション獲得にも貢献した。

 迎えた決勝では降り続ける雨の中、スタートドライバーを担当。セーフティカーラン誘導の下で周回を重ねたが、レーシングスピードでの展開になることがないままレースは終了となった。結果、97号車のLMGTEプロクラスの優勝が確定。マコウィッキ自身としては、前回のアメリカ・オースティン戦でドライブした僚友99号車でのポール・トゥ・ウィンに続き、クラス2連勝を果たした形だ。

「今週末、僕らにとって一番大事だったのは予選で(ポールポジションを獲り)、ポイントを挙げることだったんだよ」とマコウィッキ。その大役を果たし、決勝でも馴染みある日本のファンの前で勇姿を見せたいと願ったが、悪天候にその活躍を阻まれてしまった。

「今シーズンからスーパーGTに参戦しているので、特に日本のファンとの距離がぐっと近くなっていたでしょ? だから今日、雨で十分にレースをお見せすることができなくて、本当に申し訳なく思っている」とマコウィッキ。

「でも、いろんなことを考慮してもレースを続けることは難しかった。この判断は正しかったと思うね。コース上はアクアプレーニングが酷くて、GTカーですらきわどい状態だったんだ。LMPクラスのクルマなら、なおのこと危険だったと思う。だからもしレースを続けていたら、場合によってはGTカーが優勝する可能性だってあったかもしれない」

「でも、それよりもあの時点で安全面を最優先し、レースを止めたことは車両がクラッシュすることを避けることにもなったし、ドライバーのためにもなったと思うよ」

 一方で「もてぎではチャンピオンシップに集中していいレースがしたい。チャンピオンを獲るためにも僕は200%、300%の力で戦うよ! 楽しみにしていて!」と、2週間後に迫ったスーパーGT最終戦もてぎに向けて強い意欲をみせていた。

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