2011年からGT3規格の車両としてデリバリーされるメルセデスベンツSLS AMG GT3のテストプログラムが、6月末からユーロスピードウェイでスタート。13日、テスト時の写真が公開された。

 GT3車両としてはかなり高額なプライスがつけられているSLS AMG GT3。スタートしたテストは、長年にわたってメルセデスのワークスドライバーを務めた元DTMチャンピオンのベルント・シュナイダー、元DTMドライバーでFIA GT等で活躍するトーマス・イエーガーが担当している。

 ユーロスピードウェイでのテストでは、さまざまな種類の足回り、エンジンマッピング、エアロダイナミクス、タイヤなど、基本的なセットアップに重点を置いてテストが行われた。さらに、このSLS AMG GT3は今年9月25日に行われるVLN(ニュル耐久シリーズ)にテスト参戦することも発表された。6.3リッターV8エンジンを搭載するこの車両を、ポルシェやBMWのような他のドイツの自動車メーカーと同様に、過酷なニュルのノルドシュライフェで最終的なチェックとセットアップを行うようだ。なお、このVLN参戦時のドライバー候補にはステファン・ミュッケの他、元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンの名前も聞こえている。

 SLS AMG GT3の税抜本体価格は33万4,000ユーロ(約3,780万円)で、来年2月からデリバリーが開始される予定。なおFIA GT3車両規定の車両は、FIA GT3シリーズはもとより英国GT3、仏GT3(FFSA GT)、独GT3(ADAC GTマスターズ)、ブラジルGT3、さらにはVLNのGT3クラス、ニュル24時間、スパ24時間などそのままの状態で参加することができる。このため、ヨーロッパの自動車メーカーはGT3車両に重点を置き製作・開発を盛んに行っており、またコンプリートカーとして求めやすい価格帯ということもあり、ヨーロッパのハコレースではGT3ブームが起こっている。

 日本でも来年からスーパー耐久にGT3のクラス(ST-X)が設定されるが、スーパーGT300クラスを含め、欧州のどのGT3車両が登場するのか興味深いところ。日本のエントラントの中にはこのSLS AMG GT3を購入候補に挙げているところもあるようだ。

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