ACOフランス西部自動車クラブは22日、第81回ル・マン24時間耐久レースのスタート後3周目に、テルトルルージュでクラッシュしたLM-GTEアマクラスの95号車アストンマーチン・バンテージGTEをドライブしていたアラン・シモンセンが亡くなったと発表した。
22日15時にスタートした今年のル・マン24時間は、スタート直前に細かい雨が降っていたため非常にスリッピーなコンディションとなっていたが、スタート直後の3周目、テルトルルージュでシモンセンがドライブしていた95号車アストンマーチンがコースアウト。ちょうど公道区間に入るテルトルルージュのアウト側のガードレールに激しくヒットした。
シモンセンのアストンマーチンは、ドライバーシート側からガードレールにクラッシュした後、コース側に跳ね返され停止。ACOのドクターが至急現場に駆けつけたが、すでに到着時には深刻な状況となっており、至急サーキット内のメディカルセンターに運ばれたものの、治療の甲斐無く亡くなったという。シモンセンの家族には、アストンマーチン・レーシングの代表デイビッド・リチャーズからすぐに訃報が届けられた。
シモンセンはデンマーク出身のドライバーで、ル・マン24時間には7回出場。今季は同郷のクリストファー・ニギャルド、クリスチャン・ポウルセンと組み、アストンマーチン・バンテージをドライブしていた。
ACOは、この事故に対し「ACOは謹んで事故による大きな悲しみを伝えさせて頂く。そして、アラン・シモンセンの友人、家族にお悔やみを伝えたい」と声明を発表した。