WEC世界耐久選手権第6戦富士は3度の赤旗により、決勝レースは16周で終了となってしまい、LMP2クラスの45号車モーガン・ニッサンをドライブした井原慶子は、結局決勝レースでドライブすることなくレースを終えてしまった。
井原は実は、このレースウイークに体調不良となってしまっていた。しかし「アウディのドクターを借りて、ずっとドーピングに引っかからない範囲で処置してもらっていたんです(苦笑)」と予選でも必死に体調を保ちながら予選アタックを行った。
迎えた決勝では、天候の回復を願いながらも、なかなかドライブするチャンスは訪れず。3回目のセーフティカー先導でのレース再開時も、スポーティングレギュレーション上ふたりのドライバーが有利だったため、「スタートしたら、ふたりしかドライバーはいないので有利だと思って、ものすごくプッシュする準備はできていたんですけどね」とレース再開を待ち構えていたが、結局レースは再開されないまま終了となってしまった。
「残念ですね……残念すぎます。今年いちばん楽しみにしていたレースですからね」と井原。
「でも、まだ上海とバーレーンが残っていますからね。しっかり体調を直して、絶対に表彰台に上りたいと思います」と次戦以降に向けて気持ちを新たにしていた。