フェラーリでの初めてのシーズンを終えたフェルナンド・アロンソが、今シーズン自分たちが成し遂げた仕事を誇りに思っていると同時に、さらに改善すべきところがあることは承知しており、そこを改善して来季の戦いに望みたいと述べた。
フェラーリとアロンソは、開幕戦は優勝したものの、その後、シーズン中盤までパフォーマンス不足やミスによってポイントを大量に落とし、イタリアGP前にはほぼタイトルの望みはなくなったかに見えた。しかしアロンソはそこから2連勝を挙げてタイトル争いに復帰、ポイントリーダーで最終戦を迎えたが、決勝の戦略ミスによって、結局最強マシンに乗るレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルにタイトルが渡った。
「スクーデリアが今シーズン成し遂げたことを誇りに思っている」とアロンソはフェラーリ公式サイトにおいてコメントしている。
「ベストのマシンを持っていない年に、強力な挽回を果たして最終戦までタイトル獲得の大きな可能性を手にしていたんだ。最終戦については、あのようなレースでは、何が起こってもおかしくはなかった。これはスポーツであり、純粋に計算どおりにはいかない」
「僕らはシーズン中盤以降、挽回を果たした。僕らは力を合わせ、これまで以上に団結した。挽回できたということ、そしてどのように僕らが団結して戦ってきたかということの方がずっと重要だ。僕らは他にもいくつかのレースでポイントを落とした。でもライバルたちの方がずっと落としたポイントは多かった。でなければ彼はもっとずっと早い段階でタイトルを決めていただろうからね」
アロンソは、来季はメルセデスを含めた4チームの戦いになるだろうと予想しており、フェラーリは強い決意を固めて勝負に挑むと語った。
「チームはチャンスを逃したことにとても落胆した。だがフェラーリの人々はひとつのミスによって絶望に陥ったりはしない。逆に次の年に向けてより一層決意を固め、反撃するのだ」
「僕自身は早くまた戦いを再開させたい。4チーム、つまり僕ら、メルセデス、マクラーレン、レッドブルがトップを争うことになると思う」
「僕のフェラーリでの最初の年はとても素晴らしい1年だった。とても満足している。メカニック全員の名前すら分からなかったところからスタートしたのだ。それを考えれば、来シーズンはもっとスムーズにやれるはずだ。僕らは自分たちが成し遂げたことに誇りを持っている。それと同時にもっと向上しなければならないことも理解している」