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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.09.29 00:00
更新日: 2018.02.15 15:32

【Honda】ALMS:アキュラはLMP2クラス初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得


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アキュラはLMP2クラス初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得
LMP1クラスではパトロン・ハイクロフト・レーシングが6位フィニッシュ

アメリカン・ルマン・シリーズ第9戦ロードアトランタ
■開催日   : 9月26日(土)
■開催地   : ジョージア州ブラセルトン
■サーキット : ロードアトランタ
■コース全長 : 4.0km

 アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)第9戦プチ・ルマンが26日(土)にロードアトランタで開催され、#9パトロン・ハイクロフト・アキュラを駆るデイビッド・ブラバム/スコット・シャープ/ダリオ・フランキッティ組(パトロン・ハイクロフト・レーシング)は、練習走行でクラッシュに見舞われながらも、総合6位フィニッシュを飾った。これにより、LMP1クラスのタイトル争いにおいてド・フェラン・モータースポーツとのポイントリードを21に広げた。

 シャープを襲った練習走行でのクラッシュはマシンに壊滅的な打撃を与え、チームのLMP1クラスタイトル獲得に影を落とした。しかし、金曜日の朝、南カリフォルニアからマシンが届けられ、20人のチームスタッフによる20時間に及んだ懸命の作業によって、レース本番に向け新しいマシンが準備された。
 予選走行を行えないまま、ブラバムがスタートを切ったパトロン・ハイクロフト・レーシングは、雨中でのレースとなり、アウディとプジョーと争いながら、ド・フェラン・モータースポーツに対するLMP1クラスのポイントリードを守ることは容易ではなかった。だが、#66 ド・フェランXMサテライト・ラジオ・アキュラを駆るジル・ド・フェラン(ド・フェラン・モータースポーツ)は、49周目にクリント・フィールド(インタースポーツ・レーシング)の後方からの接触を受け、13分でマシンを修復したものの、その遅れが影響し、ポイント獲得の機会を逃す結果となった。

 #15ロウズ・アキュラを駆るエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)は、今シーズン8度目のLMP2クラス優勝を目指したが、#20ダイソン・ローラ・マツダを駆るマリノ・フランキッティ/ブッチ・ライジンガー/ベン・デブリン組(ダイソン・レーシング)に次ぐLMP2クラス2位でのフィニッシュとなった。しかしながら、この表彰台獲得により、ロウズ・フェルナンデス・レーシングは前戦で獲得を決めたLMP2クラスのチャンピオンシップと共に、アキュラの同クラスにおいて初となるエンジンとシャシー両部門でのマニュファクチャラーズタイトル獲得も果たした。フェルナンデス/ディアス組は、次戦、2007年にティモ・ベルンハルト/ロマン・デュマ組(ペンスキー・レーシング)が達成したLMP2クラスにおける8勝のシーズン最多勝記録に挑む。

 今シーズン最終戦は、10月10日(土)にラグセナカ・レースウェイで開催される。

■パトロン・ハイクロフト・レーシング:LMP1クラス6位(総合6位)
デイビッド・ブラバム(David Brabham)
「ウォームアップで多くの変更を試すことができなかったのは明らかで、マシンに慣れるのにしばらく時間がかかった。だが、トラクションコントロールを操作すると、すぐにマシンが好調に転じた。スリックタイヤを装着すると、マシンの調子は更に良くなった。」

スコット・シャープ(Scott Sharp)
「自分のスティントに満足しているが、とても慎重な走りになっていたと思う。我々はリスクを冒したくなかった。スタッフの懸命な作業によって、再びハンドルを握れたことにとても感謝している。これほど迅速に新たなマシンを仕立ててくれたことに驚いている。レースを通じてマシンは完璧で、スタッフのおかげに他ならない。」

ダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti)
「路面のコンディションはこれまで経験した中で最悪の状態だった。セーフティカーの後ろでクラッシュしそうになったほどだった。チームスタッフはマシンを準備するために昼夜働き続け、疲れ果てたと思う。彼らの仕事は素晴らしかった。」

■ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス2位(総合21位)
エイドリアン・フェルナンデス(Adrian Fernandez)
「ファンのことを考えると、残念なレースになってしまった。ステアリングのトラブルによって力を発揮しきれなかったことは不運だった。ハンドルを握った瞬間、何かがおかしいことに気がつき、ステアリングユニットの交換を強いられた。しかし、チャンピオンシップとマニュファクチャラーズタイトル獲得を決められたことは嬉しい。」

ルイス・ディアス(Luis Diaz)
「木曜日以来、電気系のトラブルに直面してきた。マシンのセッティングは良かったが、レースまでトラブルの原因を突きとめることができなかった。プチ・ルマンで勝てなかったことは残念だったが、チャンピオンシップとマニュファクチャラーズタイトルの両方を獲得でき、嬉しく思う。」

■ド・フェラン・モータースポーツ:LMP1クラス9位(総合24位)
ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)
「チームにとってとても残念なレースだった。レース序盤は2位につけ、マシンの調子もとても良かっただけに、周回遅れのマシンに接触を受けたことは不運としか言いようがない。我々はチャンピオンシップ獲得と共に、表彰台争いからも離脱せざるを得なかった。その接触により、マシンに別のトラブルも発生した。こうしたレースとなり、とても落胆している。」

サイモン・ペジノ(Simon Pagenaud)
「難しいレースだった。雨のレースとなったが、アウディとプジョーと競る走りができると思っていた。ジルがトップ争いをしていただけに、レース序盤で接触を受けたことが悔やまれる。その接触によって戦線離脱を余儀なくされ、ファンに対しても申し訳なく思う。チームとファンにとって、雨の最悪のコンディションだった。ラグナセカでは勝利したい。」

スコット・ディクソン(Scott Dixon)
「チームに対して申し訳ない。雨の中、初歩的なミスをしてしまった。雨のコンディションできちんと走ることができておらず、プッシュしすぎて、縁石に乗り上げてしまった。速いマシンだったが、不運だった。だが、ジルのチームと組むことができ、アキュラのマシンをドライブでき、とても楽しかった。」


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