レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.06.19 00:00
更新日: 2018.02.15 20:41

【MZ Racing】寺田陽次郎、水素ロータリーRX-8でルマンを走る


寺田陽次郎、水素ロータリーRX-8でルマンを走る

 本年のルマン24時間レースのスタート前に、新エネルギー車によるデモンストレーションランが行われ、ポルシェ・ハイブリッドやアウディ・eトロン、プジョー・ハイブリッド、フェラーリEV、テスラEV、水素BMW、フォルクスワーゲン・天然ガス車などと共に寺田陽次郎がドライブするマツダRX-8水素ロータリー車が走った。

 ガソリンと高圧水素のいずれでも稼働する2ローターのマツダハイドロジェンREの出力は、109馬力。通常のRENESISエンジンと比較すると半分程度の出力だが、水素エネルギーで走行している時にエンジンから排出されるのは「水蒸気」だけ。まさにゼロエミッションである。今回は24時間レーススタート直前のデモンストレーションであり、13.6kmのフルコースを3周しただけだったが、今回のデモラン参加メーカーのうち日本メーカーはマツダのみ。ルマンを制した経験を持つマツダが、先端技術を搭載したロータリーエンジンでサルトサーキットに戻ってきたことは大変意義深い。

 寺田は、「ルマンの主催者ACOが、今回のような近未来を見越したデモンストレーションを行ったことは賞賛に値することです。また、このクリーンな水素ロータリーをほぼ実用化し、このルマンに持ち込んだマツダにも敬意を表したいと思います。水素エネルギーを使うこと以外、クルマは全く量産車両そのもので、とっても現実的だと感じました。僕個人にとっても、はじめてここに来たときからマシンはロータリーだったし、1991年にマツダが優勝した時もロータリーでした。そして、今回またロータリーエンジンを積んだこの近未来カーでルマンを走れたことを誇りに思います」と語った。また、「前日の練習走行の際には、助手席にルマン市の副市長さんをお乗せしたんですが、とっても喜んでいただいて僕もうれしかったですね」と付け加えた。

 水素ロータリーのサウンドについて尋ねてみた。「量産車となんら変わりませんよ。マフラーもついているので、ロードカーと同じです」とのこと。

http://www.mzracing.jp/lemans/201009.html

【MZ racingはiPad対応】
5月28日に発売された話題のiPadにあわせ、MZ racingはこれまでのFlash多用サイトから新技術Ajexを用いたモバイルwebマガジンに変身します。インタラクティプな写真コンテンツや動画などにもチャレンジしていきます。どうぞご期待ください。


関連のニュース