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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.09.22 00:00
更新日: 2018.02.17 03:04

アウディ、WECオースティンで今季2勝目を挙げる


2014/09/22
Audi、FIA世界耐久選手権(WEC)オースティン大会で今季2勝目を獲得

●ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組が白熱のレースを制して優勝
●今季2勝目を挙げ、Audiは年間チャンピオン争いをリード
●Audi R18 e-tron quattroが1-2フィニッシュを達成

9月20日 インゴルシュタット / オースティン
 アウディがFIA世界耐久選手権(WEC)で2大会連続の1-2フィニッシュを獲得し、今季2勝目を挙げました。6月のル・マン24時間レースでの優勝に引き続き、マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組が、今季4大会目のオースティン大会を制しました。突然の雨で多発した事故により何度か赤旗が出された一方、夜間セッションではドライコンディションでの激しい闘いを余儀なくされるなど、テキサスの地で開催されたレースは、スリリングな展開となりました。ルーカス ディ グラッシ / ロイック デュバル / トム クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)組が2位を獲得し、アウディは1-2フィニッシュを達成しました。

 通算20回目という長くないWECの歴史の中でも、今回のレースは今後も記憶に残るであろう激しいものとなりました。6時間レースが終了した際、優勝したアウディのリードは、2番手を走る同僚達にわずか53秒という僅差でした。今回のレースを観戦した方々は、チェッカーフラッグが振られるまで、息もつけない激しい展開を目の当たりにしました。

 レースは、眩しい日差しが注ぎ、気温は30度という、いつもと同じ好天に恵まれてスタートしました。アウディは、最初のピットストップでタイヤ交換を行わないという戦略により、レース序盤から確実にポジションアップしていました。レース開始から1時間半が経った頃に降り始めた小雨は、ほどなくして土砂降りとなりました。アウディは、2台のAudi R18 e-tron quattroのタイヤを絶妙のタイミングでレイン仕様に変更。ブノワ トレイルエが先頭で、トム クリステンセンが3番手を走行中、何台もの車両がグラベルエリアにコースアウトし、非常に危険な状況と判断されたため、赤旗が提示されました。