アウディスポーツは20日、9月29日に決勝レースが行われるWEC第6戦バーレーンに、1号車に加え2号車にもアウディR18 e-トロン・クワトロを投入すると明らかにした。

 今季WEC世界耐久選手権/ル・マン24時間を戦うにあたり、アウディはWEC第2戦スパからハイブリッド四駆を搭載するR18 e-トロン・クワトロと、従来の改良型であるR18ウルトラを投入。2台ずつでスパ、ル・マンを戦い、ハイブリッド、車両軽量化というふたつの技術力をアピールしてきた。

 ル・マン以降については、1号車をR18 e-トロン・クワトロ、2号車をR18ウルトラとする戦略を採り、これまでのシーズンでは第2戦スパで3号車R18ウルトラが、ル・マンと第4戦シルバーストンでは1号車R18 e-トロン・クワトロが優勝を飾っていた。

 しかし、第6戦バーレーンを迎えるにあたり、アウディは2号車もR18 e-トロン・クワトロに変更することを決定。これについてアウディスポーツは、R18ウルトラは1周の速さこそ充分なものがあるものの、レース中のトラフィックをかわしていく中ではR18 e-トロン・クワトロに分があり、またタイトル争いを展開する1号車のマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組、2号車のトム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組にイコールコンディションをもたらすものだと説明している。

「我々はバーレーンで、2台のハイブリッド車を争わせることを決めた。我々の解析で、トラフィックの処理にはR18 e-トロン・クワトロに分があることが判明した。これで、アウディドライバーたちは容易に他のマシンをかわしていくことができるだろう」とアウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒは語る。

「2台のハイブリッド車が戦うことにより、ライバルのトヨタに対しても良い位置でレースをすることができる。と同時に、タイトルを争う我々のドライバーたちに、同じ道具を与えることができるんだ」

 今季からスタートしたWEC世界耐久選手権では、開幕戦セブリングからアウディが全勝を飾っていたものの、第3戦ル・マンから参戦を開始したトヨタTS030ハイブリッドが速さと信頼性を増し、第5戦サンパウロで早くもアウディ勢を破り優勝を飾っている。なお、アウディはR18 e-トロン・クワトロを2台投入することについては第6戦バーレーンのみについて言及しており、第7戦富士以降についての陣容は明らかにされていない。

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