ウイリアムズF1チームの関連企業であるウイリアムズ・ハイブリッドパワー社(WHP)は、今季のル・マン24時間/WEC世界耐久選手権に登場するアウディR18 e-tronクワトロに、ウイリアムズ製ハイブリッドシステムを供給すると明らかにした。
WHP社は、F1におけるKERS開発のためにウイリアムズが出資した自動車用複合フライホイール・バッテリー開発会社。今回、ル・マン挑戦を明らかにしたアウディ R18 e-tronクワトロは、回生したエネルギーをフロント車軸で活用し、時速120km以上で駆動する。
このアウディR18 e-tronクワトロのハイブリッドシステムは、WHP社がとアウディの技術スタッフが製作した新しい『ウルトラ・ライトウエイト・フライホイール』を使用。150kWの出力で、ローターの最高回転は45000回転になるという。
ウイリアムズ・ハイブリッドパワー社のイアン・フォーリーは、「近年のル・マンで最も成功したブランドであるアウディに選ばれたということは、WHPが成し遂げた発展の証拠だ。彼らとハードワークをこなし、テクノロジーを認められたことに誇りをもっている」と語っている。
ウイリアムズ・ハイブリッドパワーのフライホイール式ハイブリッドは、ニュルブルクリンク24時間などで活躍するポルシェ911 GT3Rハイブリッドにも採用されている。