アジアン・ル・マン・シリーズ岡山ラウンドは30日、予選セッションが行われ、LMP1クラスはドライソン・レーシングの87号車ローラ・クーペ・ジャッドがポールポジションを獲得した。
20分ごとにLM-GT1/GT2、LMP1/LMP2と分けて予選が行われた今回のアジアン・ル・マン・シリーズ岡山ラウンド。すっかり夕暮れ時となったサーキットを舞台に、“ル・マンらしい”予選となった。
序盤は各車ゆっくりとしたコースインとなり周回を重ねるが、開始8分にレイホール-レターマン・レーシングの92号車BMW M3が最終でコースオフ、グラベルにストップする場面も。M3はその後コースに復帰しているが、この予選はやや苦しい展開となってしまう。
LM-GT1クラスは、途中まではカルロ・バン・ダム駆るラルブル・コンペティションの50号車サリーンS7Rがトップをキープしていたが、61号車ヒトツヤマ・ノバのアストンマーチンDBR9が土屋武士のドライブで逆転。LM-GT1クラスのポールを獲得した。2番手に50号車サリーン、3番手に69号車JLOCのランボルギーニ・ムルシェラゴとなった。
LM-GT2クラスでは、トーマス・エンゲ駆るホンコン・レーシングのアストンマーチン・バンデージがポール獲得。77号車フェルバーマイヤー・プロトンのポルシェが続いた。85号車ジム・ゲイナー・レーシングのフェラーリF430GTが3番手。88号車フェルバーマイヤー・プロトン、92号車BMWと続き、71号車ダイシンのフェラーリF430が6番手となった。
5分間のインターバルを置いてスタートしたLMP1/LMP2のクオリファイ。序盤はP2の2台、そして東海大学のクラージュYGKが周回を重ねていく。しかし、序盤はかなりタイヤの温まりが悪かったようで、LMP1の主要チームは様子見のセッションとなった。
終了まで10分を切る頃になると、各車走行開始。かなり陽も落ちた状態でのアタックとなった。このアタックを制したのは、アメリカン・ル・マン・シリーズに参戦するドライソン・レーシングのローラ・クーペ・ジャッド。ジョニー・コッカーのドライブで17号車ペスカローロ・ジャッド、10号車オレカ・エイムを抑えて見事アジアン・ル・マン・シリーズ初のポールポジションを獲得した。
4番手には007号車ローラ・アストンマーチンがつけたが、最後のアタック時にステファン・ミュッケが1コーナーでコースオフ。トップ3進出を逃すこととなった。