グランダム・シリーズを戦うチップ・ガナッシは、来季から始まるユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)において、現行のBMWエンジンに替えてフォードエンジンを使用すると発表した。
グランダムではチップ・ガナッシ・レーシング・ウィズ・フェリックス・サバテスとして戦っているガナッシは、過去10年のグランダムで7度のチャンピオンを獲得。今年はファン-パブロ・モントーヤ、チャーリー・キンボール、メモ・ロジャス、そしてスコット・プルーエットのドライバーラインナップで開幕戦のデイトナ24時間も制している。
フォードは来季のUSCCに向けて、3.5リッターV6直噴ツインターボエンジン『エコブースト』を搭載した新たなデイトナプロトタイプを開発。ライリー・テクノロジーズと共同開発したマシンには、市販車のデザインが取り入れられている。
「スポーツカープログラムにおいて、フォードエンジンにスイッチすることに非常に興奮している」とガナッシ。
「この10シーズン、我々はグランダムで多くの成功をおさめることができた」
「USCCが夜明けを迎えるが、我々のスポーツカープログラムが次のステップへと進むのに、フォードエンジンが重要な要因になるだろうと考えている」
フォードのレーシング・ディレクター、ジャミー・アリソンは次のように付け加えた。
「これはフォードのエンジン技術の最高峰だ。直噴、ターボ、そして高い効率を誇る。このフォードのエコブーストエンジンは、市販のトーラス SHOに搭載されている3.5リッターV6エンジンと70%のパーツを共有しているんだ」
「開発と改善を続けるにあたって、スポーツカー耐久レースより良い場所はないかもしれないね」
来季のUSCCに投入されるフォードの新たなデイトナプロトは、先月デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでスピードテストを行った際、過去のレコードを打ち破る222.971mphを記録している。