アブダビのヤスマリーナ・サーキットで12月11日〜13日に『ガルフ12時間耐久レース』が開催され、スティーブ・ワイアット/ミケーレ・ルゴロ/ダビデ・リゴン組AFコルセの3号車フェラーリ458 GT3が優勝を飾った。

 FIA-GT3規定のレーシングカー、CN2クラス車両によって争われるガルフ12時間は、今年4回目の開催。近年中東で多く開催されている耐久レースのひとつで、ヨーロッパのGT3カーチームや、GTアジア等で活躍するチームが参戦し、レベルが高い戦いが毎年展開されている。

 今季の注目は、マクラーレンがこれまでのMP4-12C GT3に代わって投入するマクラーレン650S GT3のデビューレースとなったこと。セミワークスチームであるフォン・ライアン・レーシングから59号車がプロクラスに、60号車がプロ-アマ・クラスに投入された。

 また、このレースには二輪MotoGPの2010年/12年チャンピオンであるホルヘ・ロレンソがケッセル・レーシングのフェラーリ458 GT3を駆り参戦した。マシンはMotoGPでもスポンサーを務めるモンスターエナジーカラーに彩られ、ロレンソのゼッケンである99をつけジェントルマンクラスにエントリーした。ちなみに、かつてバレンティーノ・ロッシがブランパン耐久に参戦した際もケッセル・レーシングのフェラーリを駆っていた。

 予選では、アルバロ・パレンテ/ケビン・エストーレ/ロブ・ベルというマクラーレンワークスドライバーたちが駆る60号車マクラーレン650S GT3がデビュー戦でいきなりポールポジションを奪う。2番手にはAFコルセの2号車フェラーリが続き、ディフェンディングチャンピオンのアブダビ・ブラックファルコンの1号車メルセデスベンツSLS AMG GT3が3番手につけた。

 このレースは12時間耐久とは言え、途中3時間ほどのインターバルを挟んだ6時間×2という変則的なレース。パート1からレースは3号車フェラーリと1号車メルセデスのバトルとなり、それに60号車マクラーレンが続いていく展開に。パート2でもその構図は変わらず、終盤1号車をドライブしたベルント・シュナイダーの猛追を振り切り、3号車フェラーリが優勝を飾った。2位は1号車メルセデス、3位は60号車マクラーレンとなり、650S GT3は初戦で速さと信頼性を証明している。

 ロレンソはレースのパート2終盤、スピンを喫しセーフティカーの原因となってしまうことに。DNFながら2台参加のジェントルマンクラスVという結果となった。

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