グループ・ロータスは29日、2011年にインディカー、GP2をはじめさまざまなカテゴリーでロータスブランドを冠しレース活動を展開するとともに、テストトラックの建設やドライビング・アカデミーを開始すると発表した。
ロータス・モータースポーツディレクターのクラウディオ・ベッロは「ロータスにとってモータースポーツ、レースはDNAのようなものだ。我々はモータースポーツで地位を築き、歴史を築いた。今、我々は新たなプランを提供する」とコメントし、フォーミュラではインディカー、GP2、GP3、スポーツカーレースではGT2、GT4、そしてLMP2マシンを開発するという。
今季は佐藤琢磨を擁し、KVレーシング・テクノロジーとともに参戦したインディカー・シリーズでは、2011年もKVレーシングとともに参戦すると発表。具体的なドライバー名は明らかになっていないが、少なくとも2台のロータス・カラーが参戦するという。また、2012年から導入される新レギュレーションに向けて、新ボディワークを開発するという。
また、GP2シリーズとGP3シリーズには、すでに発表されているとおりARTとコラボレーション。ロータスカラーのマシンを両シリーズに投入するとともに、少なくとも3年間のコラボレーションを継続するという。
スポーツカーレースでは、ル・マン24時間への参戦を表明。2011年のACOレギュレーションに沿ったクローズドボディのLMP2カーを開発するという。さらに、パリ・モーターショーで発表される予定の車両をベースとしたGT2マシンを開発するほか、ロータス・エヴォーラGT4を開発。エヴォーラGT4はGT3、GT2へのアップデートが可能とのことで、すでに20台のオーダーが入っているという。
また、ロータス・ドライビング・アカデミー(LDA)を2011年にUAEと東ヨーロッパでスタート。2012年には日本とアメリカでも実施されるという。さらに、F1のテストにも使用可能な『ロータス・テストトラック』を建設するという。ロータスカップも実施予定だ。
今回のロータスのモータースポーツ活動計画には、現在“チーム・ロータス”の名称権利をめぐって訴訟となっているF1のロータス・レーシングについては触れられていない。