コンクエスト・エンデュランスは10日、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第2戦から北米日産の協力により、ニッサンVK45DEエンジンを使用すると明らかにした。
コンクエストは、インディカーなどアメリカのオープンホイール・シリーズに参戦してきた老舗チームで、今季からスポーツカーレースにも挑戦を開始。オンローク・オートモーティブが制作したモーガンLMP2でALMSに参戦している。
そんなコンクエストは、新たに北米日産の協力で、第2戦ロングビーチからニッサンのLMP2用エンジンであるVK45DEを搭載することを発表した。VK45DEは、もともと日本のスーパーGTでフェアレディZやGT-Rに搭載されていたエンジンで、2008年にはチャンピオンを獲得。2011年からニスモによってLMP2用エンジンに転用され、初年度からル・マン24時間LMP2クラス優勝、ル・マン・シリーズのクラスチャンピオン獲得、ILMCでもクラスタイトルを獲得するなど、ヨーロッパで華々しい成績を残した。
コンクエストはすでにプットマン・パークでニッサンエンジンをテスト。カウルにはニッサン/ニスモの文字が入れられた。チームではさっそくロングビーチ戦からモーガン・ニッサンとして参戦するという。
「ニッサンはこれまで、スポーツカーレースのリーダーの座にあることを証明してきた。我々は彼らのエンジンを搭載することができて嬉しく思っている」とコンクエストのエリック・バシェラールは語る。
「我々がレースに勝つためのパッケージを作り上げることができた。北米日産のサポートにも感謝するとともに、パートナーシップが成功することを楽しみにしている」