ザウバーのチーフデザイナー、マット・モリスは、2012年型マシンC31のデザインにおいて、昨年型同様タイヤに優しいという長所を保ち、一方でタイヤの暖まりの悪さを改善することを目指したと述べた。

 C31の発表会において、モリスは、タイヤのデグラデーションを最低限に抑えることが新車のデザインコンセプトにおいて重要な要素だったと語った。また、昨年のザウバーは、予選でタイヤがなかなか暖まらないという問題を抱えていたが、フロントとリヤのサスペンションを変更し、これを解決することを狙ったという。

「タイヤマネジメントにおける優秀さを維持し、予選などにおけるより幅広いセッティング変更を可能にするフレキシビリティを確立するということが、我々の一番の目標だ」とモリス。
「予選と決勝の間では常にいい妥協点を探す必要がある。タイヤをさらに深く理解し、タイヤの性能を最大限に引き出すためのセッティングに何が必要なのかを見出すため、ファクトリーでは非常に優秀なスタッフたちが常に作業にあたっている」
「昨年我々は予選でかなり苦しんだ。だから今年は(セッティングのオプションを広げることが)大きな課題となっている。フロントおよびリヤのサスペンションを新しくしたため、セッティングの幅がかなり広がる。これは我々が集中して取り組んでいくべき分野のひとつだ」
「エキゾーストに関する対処など、他にもいろいろなエリアがあるため、冬の間にそれらの開発にたくさんの時間をかけてきた」

 新車はほぼすべて新しいパーツから作られており、開幕戦までの間にもアップデートを施すとモリスは述べた。
「シャシーに関しては大部分のパーツが新しい。サスペンションはすべて新しいし、(昨年から)引き継がれたものはほとんどない」
「開発についてだが、これから3回のテストがあり、非常に多くの作業を行う。これによって方向性が見えてくることを期待している。アップグレードのスケジュールを決めるのは難しいが、テストの後にかなりはっきりしてくるだろう」
「シャシーはかなりタイトなパッケージとしてデザインされたが、一方でメルボルンまでの間にさまざまな空力上の開発を導入することが可能な柔軟性がある。エキゾーストの規則も大きなチャレンジだった」
「ここにあるのはベースとなるマシンであり、これからさまざまな選択肢をテストしていく。入賞争いをする力がある非常にフレキシブルなマシンを用意できたと感じている」

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