ブランパン耐久シリーズの第4戦として開催された伝統のスパ24時間耐久レースは28〜29日、決勝レースが行われ、アンドレア・ピッチーニ/レネ・ラスト/フランク・シュティップラー組16号車アウディR8 LMSウルトラが優勝を飾った。
ツーリングカーやスポーツカーをメインカテゴリーとして争われてきた伝統のスパ24時間は、近年はFIA-GT1/GT2規定を中心に争われてきたが、昨年からブランパン耐久シリーズの一戦として開催されるようになり、GT3をメインカテゴリーとしている。
今季は大量68台ものエントリーを集め開催され、GT3カテゴリーで人気となっているアウディR8 LMSウルトラやBMW Z4 GT3、マクラーレンMP4-12C GT3、ランボルギーニ・ガイヤルドLP600+、フェラーリ458などの車種に混じって、ニッサンGT-RニスモGT3やジャガーXKR、ダッジ・バイパーなどのマシンも姿をみせた。
そんな中、チーム・フェニックスとWRTからセミワークス体制で乗り込んだアウディ勢は、予選こそ速さに勝るヴィータフォン、マルクVDSのBMW Z4 GT3勢、マクラーレン勢に先行を許したものの、地力の強さを誇るアウディ勢はレースを支配。終盤には、ステファン・オルテリ/クリストファー・ハーゼ/クリストファー・ミース組1号車WRTのアウディと、フェニックスの16号車アウディが僅差の争いを展開することに。これを制した16号車が1周差をつけ、1号車を引き連れチェッカーを受けることになった。
アウディ勢では、ル・マン24時間で数多くの勝利を誇るマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/トム・クリステンセン組が6号車アウディをドライブしたものの、6位どまり。それでも優勝した16号車、2位の1号車とともに3台が並び、ル・マンに続くデイトナ・フィニッシュを達成した。
3位はポールポジションからスタートしたヴィータフォン・レーシングの66号車BMW Z4。3位はマルクVDSの3号車BMWとなった。35号車ニッサンGT-R ニスモGT3はリタイアを喫している。