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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.11.29 00:00
更新日: 2018.02.17 04:39

デイビッドソン「明日はライバルに迫りたい」


WEC年間タイトル獲得へ向け、公式練習初日のセットアップ
2014年11月28日(金)

 初夏のブラジル・サンパウロ。郊外にあるインテルラゴス・サーキットでWEC最終戦サンパウロ6時間レースが幕を開けました。初日の金曜日は90分間の公式練習走行セッションが2回行われ、トヨタ・レーシングの2台のTS040 HYBRIDは、明日の予選、明後日の決勝レースで最高の性能を発揮するためのセッティングを行いました。

 2台のTS040 HYBRIDではアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミの駆る8号車が速く、1分19秒239で5番手。6番手に着けたアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの7号車を0秒151凌ぎました。

 トヨタ・レーシングにとって今年のWEC最終戦サンパウロ6時間レースは、念願のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得に大手をかけた重要な戦いです。もうひとつの選手権であるドライバーズ・タイトルはデビッドソンとブエミがすでに獲得、チームはマニュファクチャラーズ選手権獲得へと全力で挑みます。第7戦バーレーンが終了した時点でトヨタは2位に40点差をつけています。このレースで獲得出来る最高点は44点(各チームは2台の出走で1,2位を獲得すれば最高43点、加えてポールポジションで1点)ですから、トヨタ・レーシングがマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得するために必要な条件は、少なくとも1台が完走することです。しかし、今シーズン7戦中3連勝を含む5勝を挙げて来たトヨタ・レーシングは、2012年にWEC初優勝を飾った、ここブラジルでのレースを最高の結果で締め括るつもりでレースに臨みます。

 レースの行われる今週の初め、サンパウロは雨に祟られましたが、公式練習走行が始まった金曜日には好天に恵まれ、気温も穏やかで、今年初めに再舗装されたコースを初めて走るドライバーにはうってつけの条件でした。新しい舗装が効果を発揮し、タイヤのグリップは著しく向上、公式練習走行1回目にしてラップタイムは昨年と比べて急上昇しました。

 午前中に行われた公式練習1回目では2台のTS040 HYBRIDの合計周回数が84周。距離 にして360kmを走破し、8号車のデビッドソンが4番手、7号車のサラザンが6番手のタイムを記録しました。