今季のル・マン24時間に、“ガレージ#56”という特別枠から参戦するニッサン-デルタウイングについて、アメリカン・ル・マン・シリーズのオーナーであり、業務執行役員のドン・パノスは、デルタウイングのALMS出場を規則で認めたいと語った。

 ニッサン-デルタウイングは、既存のレギュレーションに捕らわれず環境技術を志したマシンに与えられる特別参加枠“ガレージ#56”から、今季のル・マンに出場する。もともとインディカー用に生まれたコンセプトのマシンは、ドラッグを極限まで減らし、床下でダウンフォースを発生。ニッサンの1.6リッター4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、排気ガスを劇的に減少させている。

 そんなニッサン-デルタウイングは本番前から世界中で大きな注目を浴びているが、ドン・パノスはル・マン後、ニッサン-デルタウイングがALMSに参戦し、既存のプロトタイプカーと競り合うところを見たいと語り、そのためのレギュレーションを設定する考えを示した。

「ALMSの代表として、我々はこういうマシンがレースをするところを見たいと思うし、シリーズにとっても大きな魅力になるはずだ。デルタウイングがALMSでLMP1、もしくはLMP2と戦えるように、我々はすでにIMSAと規則の大枠について議論したんだ。問題はデルタウイングの競争力をどの程度に置くかだ。あまりに競争力が高くなってもいけない」とパノスは語る。

「我々はグリッドに並ぶデルタウイングを見てみたい。ただ、既存のプロトタイプカーに取って代わるようにするのが我々の計画ではない」

 パノスは、デルタウイングが世界的なスポーツカーレースのレギュレーションに適合しない現在、ALMSこそがデルタウイングが目指す目的地であると言う。

「現状のACOルールでは、こういった車両はWEC世界耐久選手権に出場することはできない。将来的には、ALMSからこういった車両が国際的なスポーツカーレースに誘われるようにしたいんだ。もちろん、ACOが実現した“ガレージ#56”のコンセプトは賞賛されなければならない。我々は今年のル・マンに今からワクワクしているんだ」

「もちろん、私も将来ル・マンに戻るつもりだ。メディア、そしてファンからの関心は素晴らしかった。我々は将来について、間もなくACOと話をするつもりだよ」

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