トヨタ自動車は11日、今季から出場を予定していたWEC世界耐久選手権第2戦スパの出場を取りやめると発表した。ハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプカー、TS030が4月4日のテストでアクシデントを受けモノコックが損傷したためだという。

 トヨタは今季から、ル・マン24時間をはじめとするWECへの参戦を表明。1月にはフランスのポールリカールで、ハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプカーTS030のシェイクダウンを行い、WEC第2戦スパに1台が登場、ル・マン24時間には2台体制で参戦すると明らかにしていた。

 その後2月には初の耐久テストを行うなど、順調に開発が進められていたTS030ハイブリッドだったが、トヨタが11日に明らかにした内容によれば、4月4日にポールリカールで行われていたテストでアクシデントが発生し、モノコックに大きな損傷を受けたという。

 このモノコックはマシン開発を行ったトヨタ・モータースポーツGmbHが保有する唯一のモノコックであったものの、修復は不可能と判断。スパ戦までにモノコックを新造することは物理的に不可能であると判断し、WECのオーガナイザーに対し、出場取りやめを連絡したという。今回の出場取りやめにより、トヨタTS030ハイブリッドのデビューレースは6月のル・マン24時間ということに決定した。

 トヨタ・レーシングの木下美明代表は、「このような発表をするのは誠に遺憾であり、スパのレースを楽しみにしてくれていたファンの皆様に大変申し訳ない思いでいっぱいです。あらゆる可能性を検討したが、残念ながら今回の苦渋の決断に至りました」とコメントしている。

「現在、新しいモノコックの製造を急いでおり、できる限り早くテストに復帰し、ル・マン24時間 への準備を進めます」

 WEC第2戦スパは、アウディが今季投入するニューマシン、アウディR18 e-トロン・クワトロ/R18ウルトラが2台ずつ登場する予定で、トヨタTS030ハイブリッドとの初顔合わせが期待されていた。

本日のレースクイーン

葵くみあおいくみ
2025年 / スーパーGT
チームマッハ 2025 エアバスター アンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円